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「これはー?」

「捨て。」

「えー?じゃあ僕もらってもいい?」

「え、まあほしいならいいよ。」

「わーい」


私がもういらないと言った熊のぬいぐるみの1つを手に取って無邪気に喜ぶ龍ちゃんの顔を眺める、なんとここまで仲良くなれるとは予想外すぎてお義姉ちゃんは胃がきりきりしてきました。年下男の子何考えてるかわかんない、前世も含めると中身中年なおばちゃんには難しい。最近の若い子ってこんな感じなのかな・・・いや乙女ゲームの世界だから個性も強いのか、そうか

妙に納得しながら当初予定していた片付けの仕分けをしている、部屋に居座る義弟の龍ちゃんとともに

彼の心にどのような変化があったかは分からないが妙に懐かれてしまったついさっき

義姉的には立派にこの家を継いで幸せになっていただきたいので紫音さんと雪さんと父と仲良くして円満な関係を築いていただきたいのだが・・・まあ可愛い義弟と仲良くできるのはうれしいけどね、うん


欲しいと言われたものはあげてそれ以外は捨てるものと売りに行くもので分けた。


「よし!こんなものかな。」


捨てるのはいいとして売りに行くものは今日中に売りに行ってしまおう

というわけで


「じゃあ私は出かけるから、逃げるのもほどほどにね?」

「えー!僕も行く!」

「それは・・・父や雪さん、紫音さんが心配するから我慢して、ね?」


不服そうな顔をしている龍ちゃんの頭を撫でながらそういうと納得いかない顔でそれでも頷いた

良かった良かった・・・ほっと一安心


「いい子にしてたらお土産にお菓子買ってきてあげる。」

「本当!?約束だからね!」

「約束約束、指切りしようか。」


小指を絡めて指切りげんまん、とお決まりの言葉を紡ぐ

本当に13歳とは思えぬ純粋さと無邪気さだよね、生意気要素に出会ってないんだけれど。

まあここは元ゲームでも今の私にとっては現実だから些細な部分は違うのかもしれない

そう思うと私の未来にも明るいというものだ、一層やる気が出てきた


「わ!お姉ちゃん、今笑ってた!」

「まあ私も人間だから笑うこともあるよ。」


そっかあ、と笑う龍ちゃんは可愛いが、そんなに私は表情が変わっていなかったのだろうか?変わってなかったんだろうな多分

もう少し気を付けたほうが良いかな、もにゅもにゅと自分の口角を少し上げながら思う


ばいばいと手を振って部屋を出ていく龍ちゃんに同じように振り返す

さて着替えと支度をしたらいざリサイクルショップへ繰り出そうではないか!多少のおかねになったらいいな!資金調達!


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