七話 行くか
様々な障害を乗り越え、遂に結婚した波奈。だが、今度は賞を取るために別れなくてはいけなくて……!?
覚醒した男は恐ろしかった。あまりにも
だがその時
「ふふ」
「っは!は!!」
片方に居た喋らない女が突然笑い出したと思ったら
「いいよ!いいいい!い!いいよ?? それでこそ村人共を殺しまくったかいがあるってんたよ!」
姿をみるみる内に変え、頭からは角か生えた女がそこにはいた
「それでこそ….…この四天王、グライダ ミキ ガリス様にふさわっしいてのよ!!!」
四天王!?あの無口な女が!?
「だ……ま れ」
その時、辺りに地響きが響く
「黙れってんだよ!!」
男が叫ぶと建物が音を建てて崩れ落ちた
「四天王……一人だけでもぶち殺してやる」
「あら?ずいぶん偉そうじゃない?楽しみね」
こうして今、四天王と覚醒した男の戦いが幕を開けた
が、その時俺は最終決戦の為にとりあえず走った
なんかやけに嫌な予感がして走った!OPkよりも早かったんじゃないかってぐらい
そして遂に辿り着いた。
終焉の地、魔王城……て、どう見てもこれ塔じゃないか!!!
にしても魔王を倒したらどうなるんだろうか……讃えられて一生極楽生活?それともハーレム?んん、俺はどちらもいらない気がするって誰と話してんだ俺は
あ、あら?
魔王城改め魔王塔には死体がいっぱいだった。ていうか死体しかない。どうしたをだこれは
あ、辿り着いちゃったよ。魔王の部屋らしきなんか
多分ここが魔王の部屋かな?
だが、扉を開けるとそこには
「会いたかったよ、名前も聞けなかった男」
街で離れた筈のあのツインテールがそこには居た
「魔王は……?」
「消した。」
は?
「つまり……倒さなきゃいけないのは君?」
「だね」
遂に俺は最終決戦を迎える事になったらしい
「しかし……発作があるのは分かってたけど喰っちまうとはね。変わっちゃったね」
「うるさいっ!」
先に攻撃を仕掛けてきたのはツインテだった。だが、すぐさま スキル後ろを発動して避ける
「吐き出せよ、お前の生涯をな!」
スキル発動 さようなら
「んやああああ!!い、痛いー!!」
だが?
「あなたにはっ……分からんでしょうねぇ!」
すぐさまツインテの攻撃が来る、直撃だ。痩せ我慢を発動してギリギリ……ヤバい!
「姉として頑張りなさい頑張りなさいって言っておきながら!あの親は私を初めて発作が起きた時に殺そうとしたのよ!後から理由は分かったわ、ただ邪魔だったから!それだけ」
避けきれな….…ぐっ!これ以上アイツの攻撃を喰らえば流石に……っ!
「一家離散した後はまるでゴミの様に扱われたわ、何処へ言ってもこの発作を止められる奴はいなくって!だからひたすら喰い続けるしかなかった、無かったのよ!」
「違う!」
俺はビンタを当てた
「そんなら冒険すりゃ良かったじゃねえか……それに方法はあった筈だが?逃げたんじゃねえの?生きる事から」
「黙れ!!」
避けきれない……数メートル吹き飛ばされた俺は壁に衝突し、胸ぐらを掴まれた
だ、大丈夫ですか?大丈夫……じゃないですよね。ごめんなさい……ごめんなさい
スキルちゃんが謝ってる。は……はは…
「私は魔王になって、この腐った世界を滅ぼす!」
その時、確かに見えた何かがあった
「乳首!!」
ツインテは混乱したのか俺を床に落とした
「乳首……て何?」
え?もしかして乳首って分からないのか?
「お前…その膨らみのてっぺんにピンク色のついてるだろうが……それが乳首だ」
「ええ〜!?わ、私のコレって乳首って言うんだ!ってそんなことしてる場合じゃなくて」
「後ろ」
「し、しまった!だけどそんな攻撃効かないんだから!」
そう、普段なら。だけど
「その乳首……触られたらさぞ気持ちいいだらうなぁ」
「え!ええ〜」
そう。混乱させるとガードが甘くなる。その時がチャンス
スキル さようならが スキル 滅 に
あ、あらら?なんかスキルちゃんが拗ねてる!?
あ〜……今はそんな場合じゃないか
「大丈夫、お前が死ぬが俺も死ぬ。スキル 滅!!」
俺のスキル 滅が直撃する。すごい威力だ、これは塔ごと吹き飛ぶか!?
「乳首……って何よ…」
ツインテは心臓に穴を開け、死んだ。勝ったのだ
俺は
すぐさまツインテの死体を抱え、俺は最上階に向かう
そして、最上階。よく見える見える、この星。
「はぁはぁ……やっと辿り着いた!」
何とそこにはあの覚醒した男とイチャイチャしてた女が来ていた
「まさか……死ぬの?あなた子の世界で最強の力 滅 を手にして!?」
女の問に俺は静かに頷いた
「か、覚醒した男のバトルはね……あ、相打ちだったの。あんたが居ればきっと」
「みんな救われたかもね」
さよなら。異世界三日目程しか居られなくてごめん