四話 俺が倒せない敵はいないんだ!END
改竄した振りをしてその場は免れたが、波奈は遺産相続に巻き込まれて刺されてしまう。犯人は何とか見つかったが、データは果たして誰が守ってるんだ?そして波奈……大丈夫か?
女は何とか治療をしてもらえる事になり、街では大した情報を得られなかったので俺は優しい街を後にした
「そう言えば四天王どころかモンスターすらも出てきてない……やっぱりおかしいな、この世界」
ふてくされながら歩いてると
敵接近注意 スキル 耳 を獲得しました
敵?何でこんな所に! と思ったその時、突然現れた二人が攻撃を浴びせてきた
「ふうん。これを交わすとは。本当に異世界から来た高校生か?」
「いんや、ただの高校生じゃないみん……チートを手にした悪魔と化した高校生だみん!」
どうやら敵さんみたいだ。片方は巨体の片方の目がどこから生えてるか分からない手で隠されている。
そしてもう一人は獣耳らしき何かに硬そうな鎧を着ている女だ。なるほど、生きたいのか。
「私の名前を教えてやるみん! 囂然たる奸邪、ヤミク・ ウニュ みん!さあ覚」
スキル 後ろ 発動 ついでに さようならも準備
「良かった……優しい四天王で」
俺のさようならが直撃する。と、同時に
追加攻撃を加える
「みんーーー!!!そうみん これが…… チートか」
四天王の一人、ウニュは灰になった。あんまりにも馬鹿馬鹿しい戦い方すぎて笑いそうになったが、スキル効果で最後まで俺は真顔だった。
「驚いたな。その若さでしかもまだこの世界に君臨してから三日と経ってないのだろう。だが」
「奸譎の丁年 またの名を 悍ましの卒爾 と呼ばれているこの 力チウ・ ラナシには勝てまい」
このタイミングで悪いですが、スキル 痩せ我慢を獲得しました。 無理はしないでください
「こいよ。回り込みなんか棄ててさ」
じゃあ遠慮なく。 さようなら
「……こんなもんか?じゃあこっちからな、いくぜ」
効かなかった攻撃の次にはあまりにも痛い攻撃。それは物理攻撃だった。思えばあのデコピン以来だ
だが、俺ももう一度……さようならを、さようならを……
「いいね。威力がだんだん上がってるね。んじゃこっちもね」
それからは何度も何度も殴れたり、蹴られたり、踏まれたり、きっと痩せ我慢が無ければもう THE END だった。
「引き分けか……いい勝負だった。じゃあな、この先に四天王の二人は居る。気をつけろ」
スキル 後ろ そして さ さようならを
「な、何だと!?馬鹿な!じゃあ俺も!」
はは ははは 構えてる。 死ぬかな? 俺死ぬかな?
あれ?俺、死んでない? 良かった、良かったよ
「早すぎ……る。それに威力が悪そのも」
行こう。帰るために