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二話 止まらねぇ……これが異世界

ニューヨークの会社で何とか怪物を追い出し、データを守った波奈。しかし、連続爆破事件の予告が届いたのは波奈の会社だった。波奈は逃げる事にした。生まれ故郷 日本に。

住人が全員殺されたあの街を後にし、歩いているとまた森があった。

焼いても良かったのだが、もうココロがふらふらで焼く元気が残っていなかったのだ。


スキル 後ろ を獲得しました


このタイミングで……スキルか。あんまり役に立ちそうもないがまあいい。


とにかくココロをチャージしなきゃ今は


17メートル先に家屋有り、注意



あ、家屋があるのか……じゃあそこで休ませてもらうか


いつの間にかその家には辿り着いた。石造りの一階建て。ドアには……生きる者、死ぬ者、区別は不要 と書いてある札が下がっていた(よく考えたらなんで異世界なのに日本語?)


「すいません、休ませてくれませんか?」

「はい、いいですよ〜」


ドアは内開きだった。中から顔を覗かせたのは顔に傷はあるだけのパーフェクトな男。


俺はすっかり安心して真ん中にあった椅子に座る


「疲れてますね」

「分かりますか?」


男はなぜかあった木のコップに牛乳らしき飲み物を注いでくれた。

一口それを飲むと、暖かくて優しくてつい目を閉じてしまった。


「さてと……」


その時、何か嫌な予感がすると何と首に刃物を向けられていた。その時気づいた、あのスキルを


後ろだ!とにかく後ろを!


そう思い、床を蹴ると思ってない程早く行動が出来、簡単に後に回れた


「いいね。いいよ……だけどね」


消えた!?と、思ったらいつの間にか押さえられていた。動けない!とりあえず、邪魔!!!


そのまだ分からない何なんだかが男に直撃した!

しかし


「ん〜なかなかいいよ。けど足りないなぁ?」


なんと、男は笑いながらデコピンをする!

だが、離してくれた。優しいなおい。


「スキル邪魔にスキル戸惑い、なかなかにいいんだけどまだまだだね」


くるっと一回、回ってドアから外に出ると


「おいで」


と俺を外に呼んだ

男の笑顔があまりに汚れがないので外に出てみる事にした


「君は異世界から来たんだね。格好で分かったよ。で、君の世界は魔法とかあるかい?」


男の問に対し、俺は首を横に振った


「あは、無いんだ。じゃあ大変だったね」


「まぁ話は変わるけどスキル邪魔は次、どうなると思う?」


邪魔の次……う〜んかっこよくなるなら


「PRAETERVOLOキえるとか?」


「いやいや、そんなかっこいいもんじゃないよ。次はね」


男は森に向かって手を構えた


「さようなら」


男がそう言うと森は一種にして消えた。灰すらも残さずに


「びっくりした?いや〜これ面白くてね、こうすると」


今度は上に構えた


「散れ」


そうして、今度は多方向に攻撃が拡散した。そして、拡散した攻撃は拡散を続け、しばらくするまで続いた


「分かった?そのスキルはまだまだ進化するって事。日が沈んで来たから入ろっか」

「ちょっと待って」

「スキル 戸惑い でしょ? それは恐ろしいスキルでね」


俺は唾を呑んだ


「感情の低下、そして殺す事への戸惑い軽減。これを来たばかりの転生者に付けるとは相当にいじわるだよね。ま、消したら今までの恐怖で君は」


「自殺する」


自殺……怖すぎる。こんなスキルでもいいのか


「さて今度こそ入ろう。今夜はカッシュだよ」


カッシュ?意味が分からないがとりあえず入った


カッシュとは魔物の入った鍋だった。びっくりして食べるのを拒否しようとしたら、無理やり口を開けさせられて入れられてしまった。

悔しいが、それは美味しくてちょっとお母さんの味を思い出して泣きそうになった

そう言えば突然俺が居なくなった我が家はどうしてるのだろう?気になって仕方ない


「今夜は泊まっていきなよ。あとこれね」


男は俺の剣を眺めた


「ひっどい剣、これでこの先戦ったら君……死ぬよ?」


「……マジ?!」


「うん、マジ。ま、明日考えようか。あとねこの世界の魔法がダサい理由分かる?」


分からなかった。だってイメージしてる魔法ってもっと……


「生きたいんだよ。かっこよさより生きたいの。呪文がカッコ悪いとか戦い方がカッコ悪いとかの前に生きたい、ただそれだけなんだ」


妙に納得してしまった。確かに本当に生きたいなら誰かを守ることもカッコイイ呪文を唱える事もいらないのかもしれない……


「ベットごめんね。一つしか無くて。隣に寝るから」


俺はとりあえず寝た。だけどその夜


男が俺の身体を触ってきた


「ああ、久しぶりの男の子の身体。やっぱりいいね」



更には股間にまで手が伸びていた


「触れば分かる。ちっちゃいね。かわいい」


もちろんそれは性的な触り方では無かったけど、何だか初めての事にドキドキしながら寝た、異世界初めての夜


ドキドキしすぎて外から見られてる事にも気づいてなかった。


あと……六話



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