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しるし(詩集)

花は咲くもの

作者: さゆみ

うっすら伸びをした朝に咲く花は

花びらで曇り空をせっせと拭き上げた


パワーをつめこんだ昼に咲く花は

花粉を青空にぱちんとぶつけた


しっとり酔いしれた夜に咲く花は

花軸を星空に差し込み雫をもらった


脚光を浴びる花

可憐に佇む花

毒を隠す花

雑草に紛れてしまう花


魅せたい色や成りたい形や

醸したい香りにはなれないかもしれない


けれど

花は咲くものだから


太陽が嘲笑うときにも

暗雲に悩まされても

強風に砂を投げられても

大雨が泣きじゃくっても

月明かりが寂しくても

蛍光灯のため息にでも

狭い箱に閉じ込められても


花は咲こうとする


花は咲くものだから


しぼんで枯れて散ってゆくために


花は精いっぱい咲く


花は咲くものだから






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― 新着の感想 ―
[良い点] ぐぃっと引き込まれた。 [一言] これいいです。 生命力を感じる。 毒を隠す花 雑草にまぎれてしまう花 この表現もいいなぁ。 切なさの中の応援歌のような。 じんわりと染みこんで。 花は…
[一言] 読ませて頂きました(*^^*) やはりさゆみ樣の作品は温かくて優しいです。又元気を貰えました。 ありがとうございました♪ ☆蘭菊
2013/09/14 14:52 退会済み
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