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過去と未来と私。

作者: SKY ☆

殆どが事実ですが、

誰かに恨みがあってとか

そんなんじゃないので誤解しないで下さい。


後、重い話だとは思いますが、

軽く読んでくれたら嬉しいです。

始まりはいつだっただろうか。

いつから”この”距離ができたのだろう。

分かるようで、分からない。




「あーはっはっ!ヤバい!」


「ほんまによな!面白すぎ!」




みんなと私の距離。心の距離。



ねぇ…まだ部活始めないの?

いつまで喋ってるの?

始める時間教えてよ。

そしたら、それまで違う所で時間潰すからさ。

ねっ?その方がお互いにいいでしょ。

あなた達も私が邪魔だろうし、

私も嫌な思いしなくて済むでしょ。








私、石井遥香は中学一年の頃から、

二年の途中まで…世間てわ言う

虐め(?)にあっていた。

この物語は、そんな私の過去と現在と

未来なのである。





────────二年春



「おーい!そろそろ始めろよ」

職員室から聞こえる顧問の声。


「ぶあっはっは!あっはーい!

んじゃそろそろ始めよっか」



そう言って動き出す4人の後を少し離れて

ついていく。




もう皆さんお分かりだろうですが、

私はこの4人にハミられている。




辛くないかって?

どうなんだろう。

始まった頃は確かに辛かった。

今よりずっといじめが表面化してたし、

こんな体験初めてだったから。


でも、何ヶ月もそんな状態が続けば

感覚も麻痺ってくるのである。


それに今の私は透明人間みたいな

ものだから。




「やっぱりだよねー!」



「…。」



「あったりまえ♪」




ドンっ



「あっ…ごめん」

イチオクターブ下がったような声。



「いやっ…いいよ」



「…んでさぁ!」




あっ今日は声を発する機会があった。




ぶつかられて、謝られて返事をするために声を発する。

そんなどうでもいいことでもこの頃の私には、思い出される出来事なのだ。


だって、声を出したから。

会話とはいえないけど、私の存在を実感したから。

そう…私は部活内で喋らないねが、

いやっ喋れないのが当たり前になっていた。


名前だけの副キャプテン


いるか、いないかも分からない。



ねぇ、みんな

あの時私は見えていましたか?


存在してましたか?





何度、でかけた言葉を飲み込んだだろう。

”私なんかに言われたら嫌だろう”とか

”これ言ったら今以上に嫌われるかな”

そんな感情が私を支配する。





私は、1人では何もできない。

こんなにも嫌われてるのに、

こんなにも傷ついてるのに、

どいして?と言って向き合う事も

出来なければ、逃げ出すことも出来ない。








二年に上がって少しして、




そんな私に前を向くきっかけをくれた人がいた。


「自分…まぢもう無理かもしれない」

初めて口にした本当の気持ち。



もう人に裏切られたくない。怖い。

でも、変わりたい。このままなんて嫌だ。

あなたがあなた達が、わかってくれたから、

私は強くなれた気がした。








それから私は、少し前に進む事が出来るようになった。




部活内でハミられようと、


汚いものを見るような目で見られようと、


後数分で終わるから…後ちょっとっーと。


終われば、こんな思いなんてしなくていいんだから。この頃の私のあたまの中はこんな事ばっかりだった。













でも、夏に近づくにつれ部活の時間が長くなり、そうやって割り切ることが出来なくなっきた。




水分補給の10分休憩。


4人は仲良く一緒におしゃべり。

1年生までもが汚染されていく。


一緒にいなくたって、仲良くなんて出来なくったって、私がやりたいのはスポーツで、あの人達と馴れ合いをするためにここにいるんじゃない。

そうやって割り切っていた。





割り切れてなんかなかった。


1人で、水分補給するのも…

1人で、チャリ場にいるのも…

1人で、座ってるのも…

1人で、皆が楽しそうに話してるのを

離れて見てるのも…





やっぱり、辛かった。





これが終われば楽しい時間がまってるって

自分に何回も言い聞かせる。

何回も何十回も




ダメだ…そう思えば思うほどこの時間が

苦痛になる。

次第に時計を見る回数が増えた。





そんな状態がしばらく続いた。








ハミられ始めて数ヶ月しても、

なぜか私は4人の内2人と登下校していた。




1年の最初は仲が良かったメンバーだ。




家と学校の位置から、2人は私の家に寄って学校に行くのだ。



一緒に登下校するのは辛かったのに…

隣にいながら悪口をめっちゃ言われて傷ついてたのに…

「別々に行こう」こんな短い言葉が言えなかった。

望んでいるのに、

簡単に「うん。分かった」って言われるのが怖かった。



私は弱い。何も出来ない。









あの日もいつも通り、家の前で待っていた。




5分




10分





時間が過ぎていく。




実際は15分くらいだったと思う。




5分くらい待った時は、大丈夫きっと何かあったんだよって自分に言い聞かせていた。


でも徐々に怖くなった。

多分私は心のどこかで、虐められてるけど

一緒に登下校してるから…いつか、いつか元に戻れるかもしれない。そんな儚い希望を抱いてたんだ。



虚しく崩れ落ちる。





学校なんて行きたくない。

行ったら顔を合わせなくちゃならない。

現実を受け止められない。受け止めたくない。



かといって親に泣いて縋るなんて事も出来ない。





私はどこまで弱いんだ。






思い腰をあげ、ペダルを漕ぎ出した。





シンとした通学路。

泣きたかった。

大声で泣き叫びたかった。



それすら出来ない。



やっとの思いで学校についた時、見たくないものが目の前に飛び込んできた。




2階の廊下から2人がこっちを見て笑ってた。



頭の中が真っ白になった。



でもホッとした気もした。



自分から「別々行こう」って言わなくて済んだんだ。良かったじゃん。そう思うように頑張った。



この日の放課後練習は雨で早く終わった。


いつもは、こんな日ひたすら喋ってる2人を待っていた。



ラッキー♪今日は早く帰れるじゃん。そうだよ。今日から待たなくていいんだよ。




嬉しいはずなのに、心が晴れない。

中途半端になっちゃいました(゜Д゜)


このままだと終わらない気が

したので…苦笑

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― 新着の感想 ―
[一言] 遅くなりました!! あん時は、大丈夫かなー。って、見過ごしてたけど、こんなことがあったなんて…。 でも、こんなことされた分、えみ氏は、人よりずっと強くなれるとおもうし、優しくもなれると思う…
[一言] 続ききになる。 で、 …打ち間違い激しっ!!!!!(笑) (笑)(笑)(笑)(笑)
[一言] 私の知らない間にいっぱい傷ついとったんやね… でもその分まえより強くなって、優しくなってるから。 辛いキモチは少しかもやけど分かるから。 ほんまよう頑張ったな!!^^ 「人は1人じゃ生き…
2012/06/13 23:03 退会済み
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