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薄紫

雪が溶けだしそうな暖かさ。春みたいだ。どうやら階段の上と下で別の世界が広がっているらしい。ここまで来たらもう驚かない。なだらかな洞窟の中をユアと一緒に進む中で一つ質問してみた。

「この階にも階段はあるの?」

「ここに来るのは私も始めてだからわからない...」

つまり、ここから先はユアのいた世界とは違い、自分たちで階段を見つけないといけない。

私がそう考えていると、ユアが急に転んだ。驚いた私はとっさに口を開く。

「何してるの、大丈夫!?」

「うん、ちょっと転んだだけ、でも何かに引っかかった気がする」

ユアの足元に視線を運ぶ。そこには草で見えづらくなっていたが、紐がピンと張られていた。明らかに人為的だ。暖かい日差しとは裏腹に背中に冷や汗をかく。誰かがいる。それも、私たちを罠にはめようとしている誰かが。ユアもどうやらそれに気づいているようだ。本格的にここは危険なのかもしれない。


そこからはユアも私も慎重に洞窟を進んでいった。石を投げたりしながら、罠がないか確かめていると、所々に紐や落とし穴などの罠が仕掛けられていることが分かった。しかし一つだけ特殊な罠があった。紐が仕掛けられていて、その先に家が一つくらいなら丸々入ってしまいそうな、落とし穴がある罠だ。紐で相手を転ばせて、そのまま落とし穴へ真っ逆さまに落ちる質の悪い罠。だが特殊なのはそこじゃない、この罠は紐に引っかからない限り作動しないらしい。どういう原理なのかはわからない。もしかしたら、ユアがお守りを光らせる、そんな感じなのかもしれない。

大きな罠を進んだ少し先には扉があった。ここが階段だろうか?そう思った途端、頭上から声が聞こえた。

「メトロ~、貴方ここまでこれたのね、面白くな~い」

上を見ると、そこにはピンクの髪に、洋風な軍服、それに短いスカートを履いた、女の子が浮いていた。ゆっくりと女の子は地面に足を下す。

「何をそんなに驚いてるの?もしかして、私が浮いていたことに対して驚いてる?」

「そ、そうだよ、人間が宙に浮くなんてありえない」

何か疑問に思ったのかピンク髪の女の子は考え込んだ。

「あなたたちもしかして、ここまでマナを使わずに来たの?もしそうならいったいどうやって...?」

「マナ?マナってなに?」

「そこのユアリスなら知ってるはずよ、マナ」

ユアの方を振り向く。ユアはマナについてはよく知らなそうな顔をしてきた。

「マナ...?それって何なの?もしかすると、私がお守りを光らせられるのと関係あるの?」

「あらぁ、知ってるじゃない、マナ。マナにも色々と特性があるんだけどね。私は飛んだり、拳銃を作り出すことができるわ。まあ、あなた方には到底できない高等技術よ!あと言い忘れていたけど、あなた方の想像通り、あの罠を仕掛けたのは私よ」

あの罠たちはこの子に仕業だったのか。そしてユアリスのお守りはマナの力で光っていた。でも疑問に思うことがある。あの時、ユアリスがお守りを光らせた時、一瞬表情が曇っていた。マナにはまだ知らないことがたくさんある。

「そのマナって言うのは、使いすぎると何かあるの?そして、この私の家の地下からつながってるこの世界は何なの?」

「知らないわよそんなの、私使い過ぎたことなんてないもの。それとこの世界についてもよくは知らない。でも一つ言うならあれね、この世界のマナはとても不安定なの」

この女の子がマナについて知っていることはこれだけなのだろうか?

「ねえ、最後に、私にもそのマナって言うのは使える?」

ピンク髪の少女が鋭い目線で私の瞳を睨みこむ。

「あなたは...多分マナを自分の体に入れて、光を放出する感じで使えると思うわ。そしてユアリス、あなたも同じく光ね。でもメトロと違うのは、あなたは光を灯すことしかできないってこと。もういいかしら?じゃあ、私、この先の階段を下るから。それじゃ」

やはりこの扉の先は階段らしい。ピンク髪の女の子が足を止める。

「ああ、言い忘れてたけど私、メリーナって言うのよろしく~」

メリーナは階段を飛び降りるように下って行った。

「ユア、あなたはさっきメリーナが言ってた、マナを自分の体に入れて、光を放出する感じってどうやってやると思う?」

「わからないけど、私がお守りを光らせる時は光って~ってお願いする感じで光らせてるよ?メトロもやってみたら?

メリーナが言っていた自分の体にマナを入れるイメージ。痛い。体が痛い。そう感じた瞬間、私の手から軽い電撃が出た。色は薄い紫。

「で、できた?でも、体が痛い」

ユアリスが心配してくる。

「メトロ!!大丈夫!?」

ユアリスもお守りを光らせていた時はこんな感覚だったのだろうか。

「う、うん、何とか大丈夫そう、全然動けるし」

「ならいいけど、、」

「さあ、先を急ごう、ユア」

私たちは、メリーナの後を追うように階段一歩一歩確実に進んでいった。

中二病の中学生が描いたみたいな内容です。生暖かい目で見て

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