変わらぬ日常
コップに水滴が付きそうな、蒸す空気が背中に張り付いて離れない。
教室の扉をたたき割るような勢いで開きながらこっちに向かってくる足音たちが聞こえる。その足音たちは私の前で歩みを止め、花瓶の水を私に向かって放った。教室の話声は止まない。日常的な出来事だからだ。私は教室を駆け出しトイレの中に潜り込んだ。
恐る恐る顔を上げ鏡と顔を合わせる。鏡には顎くらいまでしか伸びていない短い髪でもすぐには乾かないくらいずぶ濡れになっていて、重く張り付いている私の姿が映った。
鈍く動く足で保健室に向かう。タオルを貸してもらい髪や腕などの水気をふき取る。先生も事情を察しているのか一言だけ呟いてきた。
「今日はもう、帰りなさい」
私の両親は共働きだ。日中は学校に迎えに来れない。そのため私は自分の足で家に帰った。
布団に横たわる私は差し込んだ光に目を細める。それと同時にどうにもならない感情と涙が溢れ出してきた。
天井が遠く感じるし光はいつもよりまぶしい。悲しみというよりは世界に対しての絶望に近かった。
毛布を頭までかぶり体を丸めて眠りにつく。苦しいが不思議と心地いい。
一話はここまでです。一次創作は処女作に当たると思います。私には文才がないですが自分の感覚を言葉にできるように頑張っていきたいです。初心者なので温かい目で見守ってもらえると嬉しいです。




