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そういうわけで、京都での婚活パーティーに参加してから約4ヶ月後のゴールデンウィークに私は大阪の難波で開催される婚活パーティーへの参加を決める。2月にシングル限定の飲み会で出会った6歳上の彼氏ができたけれど、この彼氏がなかなかな人ーーモラハラ・10歳下の妹を溺愛しすぎていた・ア○○○イ会員だった・友達に戻ったという元彼女と私に内緒で連絡をとっていたことが発覚するなどーーだったのもあり4月に破局してしまったのだ。2ヶ月なので付き合ったうちには入らないかもしれないけれど。
この時はボーダー柄のボウタイブラウスーーピンクと白と水色の3色が使われていた。後に着なくなり、メ○カリ行きとなるーーと1回目の時と同じ白い総レースタイトスカートで参加する。難波での婚活パーティーも京都の時と同じ会社が主催していたので、ある程度勝手は分かっていた。受付で身分証を提示してからiPadを受け取り、プロフィールを入力する。それからは男性参加者のプロフィールも見ていた。その頃、私と同じ4番だという25歳男性が到着する。私は彼と少しだけ世間話を交わした。世間話なので、踏み込んだことは聞いていないけれど。
20代のみを対象としたパーティーなので、さすがに30歳以上の人はいなかった。京都よりはまともそうな人が多いけれど、それでもドクロのネックレスをつけた独特のファッションの24歳男性や100kgをゆうに超えているだろうなという22歳男性ーー新卒1年目だそうーーもいる。いわゆるイケメンではなくても、日常で出会いがありそうな人が京都より多かったのだ。メモをしていたのである程度候補を絞ることはできたけれど、気疲れしたことには変わりなかった。
結局は同じ4番の25歳男性とカップリング成立し、会場近くのドトールでお茶する。1時間ほど語り、相手が用事があるとのことで解散した。こちらからお礼のLINEを送り、次も会いませんかと持ちかけてみる。しかし相手からの返事は来ず、これっきりとなってしまった。
ドクロネックレスの人と100kg超えの人から連絡先が届いており、私は前者の方とメールでやりとりする。それからLINEに移行し、お互いを何と呼ぶかという話になった。私は下の名前を呼び捨てかちゃん付けで呼ばれることが多いと言うと、彼をコウスケーー仮名ーーだとして
「コウスケかコウくんかな。相沢さんはどっちで呼んでくれる?」
と返ってきた。このひと距離感おかしいんじゃないのと引いてしまい、私は
「彼氏じゃない人をそう呼べないです……。仲良くなってからにしましょう」
と返信する。もっとうまい交わし方があるのではと言われるかもしれないけれど、怖くてこれ以上やりとりしたくなくなったのだ。もう婚活パーティーには参加しないという気持ちになった。