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⑷『雲の間から差す光』
⑷『雲の間から差す光』
㈠
徒労に終わる、という言葉があるが、まさにそんな状況下だと思うに至り、自己に何か問題があったのか、誰かに問題を提起していたのか、訳も分からず、そこらじゅうを隈なく散見するが、回答などないのである。
㈡
実に虚しいことだ、であるからして、複雑過ぎる問題点、我々はどうすれば、当たり前に救済されるのか、と言った疑問符が、所狭しと湧き出て、しかし、光は、光は確かにあったのだ。まさに、雲の間から差す光、である。
㈢
複雑すぎる問題程、解明せねばなるまい。そういう研究対象として、何度も言っている、埴谷雄高ではあるが、それもこれも、本質的には、問題に捉われている様であって、実際は埴谷雄高が、問題提起しているのだと、知るに至る。