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⒀『雲の間から差す光』

⒀『雲の間から差す光』



とにもかくにも、新しく生きなければなるまい。そんなことは、当たり前のことだ。日々、進歩し、日々、新世界を求めて、更新しなければなるまい。生まれて来た以上、それは当然の事の様に思ってはいた訳である。



しかしどうだ、毎日毎日、曇天では、何もする気が生じない。欠落の日々、あの、光というものに取り憑かれてからというもの、我々は光ばかりに集中し、本来の、いわば、生きる意味の本質を見失ったかの如くである。



雲の間から差す光、我々は忘れてはいまい、あの悲惨な戦争のことを。雲の間から差す光は、人間の創ったものでは、決して駄目なのである。自然の光、でなくては、駄目なのである、であるからして、我が小説のタイトル、雲の間から差す光、の光は、自然の光の事を指す。

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