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⑴『雲の間から差す光』
⑴『雲の間から差す光』
㈠
我々を救済する光、その光の本質は、一体どんなものだろう。闇の中で、徒然に思う、我々という我々は、その光をただただ待つのであるが、であるからして、雲とは、厄介なものである、という認識が、定義付けられよう。
㈡
しかし、現に、雨の日など、本当に一日中、光が差さない日もあるのであって、それに落胆するが早いか、自己という自己を、まるで闇が塗り変えるかのように、自己も影のない影に、変貌してしまうことが、恐ろしいのだ。
㈢
であっても、それほど難しくもなく、雲の間から差す光とは、数日のうちに、差し込んできて、我々地球人を安心へと導くのである。この不思議と言ったらない訳で、不可思議なる不可思議は、唐突に上昇してくることが、謎なのである。