Important Memory
ジャンヌの放った火柱は、威力は今までより小さいが攻撃範囲が魔王軍全てに及んでいく。
ジャンヌの炎は、ここに来てレベルアップしたようだ。
多くの負傷兵が発生していて、魔王はケンタウロス族に負傷兵の回収を命じた。
「死者はいないが、なんて範囲の攻撃だ」
魔王はジャンヌの方を見て、歯切りする。
そして、ジャンヌは猛攻を続ける。
「うぉおおおおおああああああ!」
ジャンヌは、火柱を遠隔で発動させた。その範囲は、石橋――それも俺の少し後ろ。石橋は崩れ、俺は戦場に落ちる。そこに即座にジャンヌがやって来た。
ジャンヌは高笑いする。ブーケとレギンが近づくが、強くなったジャンヌに近づけるにいる。
「ははははは! ブーケ、レギン、『道』をお前らの前で破壊してやる!」
ジャンヌを間近で見る。その顔は、体は、とても綺麗だった。そして鎧が少し壊れている。
否、パンツが、見えている。レギンの声が聞こえる。
「ジャンヌ! てめえ、道に手を出すんじゃねえ!」
ジャンヌは意地悪に笑う。
「このコンクリートの塊、あんた達魔王軍にとってそんなに大事なの? だったら、じわじわとなぶり殺してあげるわ」
「この……」
突然スレイブが、レギンとジャンヌの決闘にとんでもない口出しをした。
「じわじわなんて止めて、ジャンヌさん! さっさとそいつを殺して!」
その言葉は、レギンとジャンヌ、否、聞く者全てを疑わせた。
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
レギンもジャンヌも同様の反応だった。スレイブの言葉は戦場を動揺させる。
魔王はケンタウロス族やオーガ族に呼びかける。
「スレイブを止めろ!」
ケンタウロス族とオーガ族の各族長がスレイブを取り押さえる。スレイブは周りを振り解こうと暴れて――、
「離して下さい、そいつは乙女のt……むぅ、口塞がないで!」
結局、スレイブは周りの魔物に連れ去られて、後方へと下げられた。
俺は美少女のジャンヌに睨まれて、浮かれている。
ふう、危ない危ない。危うくジャンヌがスレイブに殺人教唆を受けるところだ、殺『人』つっても俺は今魔物なんだが。
道、に転生してから最大の敵はジャンヌでもエルティア王国でもなくあのエルフな気がする。
だが美少女だ。美少女なら、多少の失態を許そう。美少女ってだけで価値がある。
スレイブはドン引きされながら魔王軍の後方に連れ去られていった。くそ、貴重な美少女成分が戦場から消えたぞ! せめてパンツ見せてくれればいいのによ。
ジャンヌは真顔だった。
「馬鹿ね、ここまでされてすぐに殺してあげるなんてあるわけないでしょ」
女騎士はスレイブをちらっと見て、ブロンド金髪がさらっと動く。
「介錯して欲しいみたいね。ふふふ」
ジャンヌは不敵に笑う。
俺は黙秘を続けている。ジャンヌは足を上げて、
「踏んであげるわ」
俺の体を踏んできたので、我慢できず大きな声を出してしまう。
「むほー!」
ありがとうございます!
【レベルアップです。レベルアップです。再生速度向上】
あぁ……エネジーが、高まってくる。
俺はこの超絶美少女女騎士ジャンヌに何度も何度も踏み続けられる。絶体絶命だと周りは思っているものの、俺はむしろこの状況を楽しんでいた。
ケンタウロス族に踏まれるのと、言葉を持ってコミュニケーションとして美少女が踏んでくれるのはまるで違う。正直、ご褒美でしかない。
「この、この!」
踏まれる度に雷の如き快感が全身を突き抜けていく。
【レベルアップです。レベルアップです。レベルアップです×百】
明らかに通常の踏みつけよりレベルアップする。俺とジャンヌは相性が良いらしい。
あぁ、ジャンヌにずっと言葉責めくらいたい。魔王軍に入ってくれないかな。
「あんたなんか、あんたなんか!」
ジャンヌは何度も足を上げて踏む、その動作を繰り返す。その度に見えるパンツ、最高です!
「むほおおお!」
喜びに打ち震える俺、するとスレイブの声が響いた。
「ジャンヌさん、お願いです! どうか、どうか道を!」
どうやら取り押さえていた連中を振り切ったらしい、スレイブが噎び泣きながら懇願する。
ふざけんじゃねえぞ、あの美少女エルフ……。
ジャンヌが踏むのを止める。
「嫌あああああ!!」
スレイブが絶叫を上げる。ジャンヌはそれを真顔で見る。それはどこか冷めた目、哀れみの表情だった。
「あの優しいエルフちゃんは、介錯をどうしてもしてもらいたいようね」
そしてジャンヌは俺を踏む。
「むほおおおお!!!」
純白パンツ最高おおおおおおお!!
醸し出される曲線美。まるで俺が好きになる為に生まれたのではないかと思う程の美貌。膝に一切の歪みがなく、ぷりっとした尻が可愛らしい。ニキビが一切ない肌で、毛は全て手入れされた美脚が美しい。すらっとした手足が振るう蹴りと槍は見る者の目を奪う。
美少女パンツを見ることで、骨盤の動きが一層理解できる。蠱惑というよりも妖艶。艶やかで嘗め回したくなるような若さ特有のフェロモンが出てて、良い匂いである。ジャンヌ、大好き。
「人間として間違ってるけど、相手が嫌がることをするって最高に快感だわ」
共感。あぁ……ジャンヌに踏まれるの最高。美少女に話しかけられながら踏まれるのって堪らない快感だぜ。
そこにあったのは相思相愛の奇跡。ドMとドSというマリアージュ。奇妙な幸福の形だった。道たる俺とジャンヌ、それはまさにフィットしていたのだ。い、いやいや、俺はノーマルだぞ?(キリッ)、俺は変態じゃないっ!
俺はじーっと、ジャンヌのパンツを観察してて気付いた。
あ、ジャンヌちゃんってシルクのパンツなんだ。良いよな、絹素材。肌に良いし、王道にて至高の一品。異世界転生してきて、本当に良かった……。
って……待てよ。
俺は思い出した。
ずっとずっと、忘れていた大切な記憶。
トラックにはねられて、生コンクリートの中にぶち込まれた俺が最後に見たのは――
し る く の ぱ ん つ
【トロフィーを得ました。《しるくの気づき》。固有トロフィー①解放】
俺は前世の記憶を思い出していく。脳裏に刻まれた美少女ばんつを、水玉を、そうあの素材もシルクだった。
声が聞こえる……。
【レベルアップです。レベルアップです×千】
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