小賢者「ジャンヌの美少女パンツを道テイムして欲しい」。道「何を言ってんだ、お前は」
俺はぱっちりと目が覚めた。そこは、真っ暗な闇の空間。
見覚えがあるので、振り返る――すると、光り輝く白い男がいた。
【久しぶりだね。ロードロード・ドーロード】
「久しぶりだな……で良いのかな、『小賢者』」
【久しぶりで良いよ。いつも君と話している小賢者は俺の一部だけど、俺は本体。別物と言えば別物だからね】
にこり、と笑顔を向けられた気がした。
「何の用だ?」
【礼を言いたいのさ。君は俺の言う通り、魔王ガンダールヴを助けてくれている。感謝してるよ】
それを言う為に、ここに呼んだのか。
【ただ、もう一つお願いがあるんだ】
「何だ?」
【あのジャンヌ・ダルクのパンツを道テイムして欲しい】
「何を言ってるんだ、お前は」
俺はジャンヌを思い出す。ブロンドの金髪、碧い瞳、スレンダーだけど胸と尻はそれなりに大きく、白いマントを纏う女騎士であり聖女。彼女の美少女パンツを道テイム? 意味不明だ。
【頼む。真剣な問題なんだ】
小賢者本体の声音は真剣そのものだった。
「やったらどうなるんだ?」
【君が成長する】
……何で?
【それだけじゃない。間違いなく、ジャンヌより強くなる】
「相手は敵だぞ? 大体、ジャンヌは鎧を着ていた。美少女パンツを見れるわけがない。……そもそも美少女パンツを道テイムするとか意味分かんねえよ」
【意味分からなくても良い。やってくれれば良いんだ。君、美少女のパンツ見るの好きだろ?】
「不可抗力だ。エナジーを得る為にやってるだけさ」
【じゃあ、美少女パンツを見なくてもエナジーが手に入るなら……美少女パンツを見ない、と】
「――」
【どうなんだ?】
小賢者に、ニヤリと笑われた感じがした。
「……それとこれとは、話が別だろ?」
【同じ様なものさ。君は、美少女のパンツを覗くのが大好きなんだよ。知ってしまったら、
元には戻れないものなのさ】
「……仮に、道テイムするにしても、他の美少女のパンツだめなのか?」
【ダメだ。ジャンヌの美少女パンツは特別だ。他の美少女のパンツでは、道テイムしてもそこまで価値がないだろう】
「ふざけた話だ」
【これ以上ないくらい、真剣な話なんだ】
きりっと睨まれた感覚。
【考えても見ろ、君のスキル『道テイム』は美少女パンツを見てエナジーを得る仕様だ】
「聞けば聞くほど呆れる仕様だ。ふざけてるにも程がある」
【一応、深刻な理由があるんだが】
「聞くよ、どんな理由だ?」
【……必ず話す。しかし、それはもうちょっと先でいいか?】
「っち、しょうがねえな」
溜息が聞こえる。全く、こいつどんだけジャンヌのパンツを道テイムして欲しいんだよ。
【君がジャンヌと戦うなら、護りたいものがあるなら……ジャンヌの美少女パンツを道テイムしてくれ。本当は、理由なんて無くても道テイムして欲しいくらいだけどな】
悲しげな声。
【じゃあな、ロードロード。お前が……世界中の美少女のパンツを見れる日を楽しみにしてるよ】
「っは、言ってろ」
とは言うけど、それはそれで魅力的な話。世界中の美少女パンツを見る……それは甘美な言葉だ。
真っ暗な空間に光が射していく。俺の体が光り輝く。
【お別れだね。ジャンヌのパンツ、頼んだよ】
俺の意識は光ある方へと引き上げられていく。
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