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虐めは続く

 レギンは俺が整備した石畳を見て凄く驚いている。


「ろ、ロードロード……いつもより整備するスピード、早くない?」


「そうかな?」


「そうだよ。何でこんなに早いんだろう……」


 理由は明白だ。アイシャ達に全身オイルマッサージを受けたせいで、エナジーが一杯だからだ。

 回復しながらゆっくり修復していくのと違う。


「スキル練度上がってるしな」


 スキル練度向上は事実だ。レギンの胸元には真偽結晶が詰まっているが光らない。


 レギンは目を丸くして、石畳を見る。


「へー。ロードロードって……基本的なスキルも凄く上がっていくんだな」


「みたいだな」


 俺は嘘をついていない。

 しかし、大事なことを話していない。


 虐められているのだ。

 でも、言えなかった。クラスメイト達に無理矢理オイルマッサージを受けてる……セクハラされてるって、言うべきなんだ。


 でも、でも。


「ロードロード、凄いな。自慢の彼氏だ」


 太陽のように輝かしいレギンの笑顔を見ると、俺はついつい言えずにいた。

 その笑顔が、陰って欲しくないと……思ってしまうのだ。


 そして俺とレギンは下駄箱に行き、そのまま教室に着いた。

 俺はチラリと前の方の席を見ると、アイシャが取り巻き達と談笑していた。

 彼女達は俺の存在に気付いたらしく、意地悪な笑みを浮かべる。


 びく、と俺の体が一瞬震てしまう。


「おはよう、レギンさん、ロードロードさん」


「おはよう、アイシャ」


 アイシャとレギンが手を振り合う。俺がここで返事をしないのは変だ。

 せずにはいられない。


「お、おはよう……アイシャ」


「あはは、おはようございます♪」


 レギンは俺の異変に気付いた様子もなく、ただ明るく笑っていた。


 そしてそのまま、俺はいつも通りクラスでハード体育の時間を過ごし、午後三時まで訓練した。

 ブーケと戦い、激戦だったが……これから放課後に待ち受けていることの方が俺にとって大変だった。


 俺のクラスは疲れながらも岩山が聳え立つ原生林から教室に帰ってきた。


「レギン、一緒に帰らないか?」


「ごめん、あたしは訓練があるから」


「そ、そうか」


 俺の悲しげな雰囲気を感じ取ったのだろう。レギンは苦笑して、俺を撫でてきた。


「明日、また一緒に登校しよう」


「う、うん」


「ごめんな。あたし今、新技をスレイブやブーケと訓練しているんだ」


「新技?」


「うん。だからそれが出来るまでは、ちょっと予定が上手く合わないかも」


「俺の道テイムがあれば、敵なんて恐れる必要無いだろ」


 レギンは首を横に振る。


「ロードロード、異世界転移者は出現の度に強くなってる。次にソロモン王が来たら……ロードロードだけじゃ負けるかもしれない」


「そんなの、悲観的観測だろ。俺の道テイムがあれば、勝てるって」


「……自信があるのは良いけど、ソロモン王は本当に賢い。だから……訓練をしないのはありえないよ。ロードロードは学園の皆と仲良くしててくれ」


「レギン」


「あ、もう時間だ。じゃあな」


 レギンは俺に手を振って、今日は窓から飛翔してどこかに行ってしまった。

 パンツが見える。


【エナジーが回復しました】


 ……今日は縞々か、レギンが縞々とは珍しいな。


「ロードロード様♪」


 びくり、と俺の体が震える。

 俺が振り返ると、そこには黒髪ロングの美少女ケンタウロスが笑っていた。


「ふふふ。今日も、時間ありますよね?」


 アイシャ達は俺を取り囲みながら、俺を地下室に誘導していった。

 ぶっちゃけ学園編終わったらパンツよりバトル優位に書いてみたいと考えてます。

 しかし、虐めで同級生の美少女JKにマッサージ受けるって最高ですね。被害者面できるとこがいい。

 書いてて楽しい。


 もし『面白い!』とか『続きが気になる!』とか『道の活躍をもっと見て見たい!』と思ってくれたなら、ブクマや★★★★★評価をしてくれると幸いです。


 ★一つでも五つでも、感じたままに評価してくれて大丈夫です。


 下にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところに★があります。


 何卒、よろしくお願いします。

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