二九四年けら四六九年
二九四年、ブスノアツカワという川で非業の死を遂げたカップルの恋愛小説が大流行し、ブスノアツカワ川に入水して自殺するカップルが続出。政府は全ての川や海に堤防を作る。およそ三十年かかる。これにより漁業が廃れる。人々は栄養に偏りが出て不健康になる。そこで、三三三年政府はスポーツに力を入れる。伝統芸能の舞いからダンスへ、格闘からエクササイズへ、いろいろ変わる。
四0二年、遂に【電気】【電話】が発明される。文明レベルが上がった。しかし、東の発明家デスク氏が「自分が先に発明した」と世界中に電信する。あまりにも迷惑だったため、隔離されたが、後にそれは本当だった事を知る。で、電気は暗闇を明るく、エネルギーとしても活躍、電話は電気を使ったもので、遠くの人と会話ができるようになった。翌年、【テレビ】がもうできる。これはデスク氏が電気が使えるようになったら、の事を何十年も考えたからである。ところが、デスク氏はこれからテレビも進化していくであろうと思われた四二三年に没する。
四二七年、再びの大地震。アスカ山噴火。死者二万人を超える。されど、復興にはそんなに時間がかからなかった。堤防が津波を防いだおかげもあり、建物は元々簡単な作りだし、電気変電所は町外れ、いろいろ運が良かった。四三一年、地震対策が進む、免震耐震などなど、詳しくは建設知識が無いので書けないが、対策が大々的にとられたのはこの年からだ。
四六三年、国が管理していた事業を民営化する。水回り、土地の管理など。会社というモノができる。
四六九年、コールドスリープ(冬眠)システムが偶然の産物でできる。今の医学では治らない病の人や若さを世間に長く見せたい者などが高額で使用できるようになる。既にテレビスターのイガク氏らは後生の世でも通用すると当時は思われコールドスリープした。車が電気自動車になる。エコとかではなく今までより長く速く遠くに走らせるには電気の方が良かった。すると同時に町に充電屋ができる。ガソリンスタンドのようなものだ。特に電気の値段が変わらない為、ただの充電屋ではおまんまが食えぬ。そこである充電屋は手作りの自動販売機を作る。まだ温度調節はできないが、そういったサービスで格差をつけ、業界は競い合った。