はじまり
八億年前、この星は生まれた。人間が生まれたのはニ億年前の事である。人々は木々の果実を食べ生活していたことから【果実期】と呼ばれる。人間は木々を登り高い所の果実を取る為初めて【道具】というものを使う。道具と言ってもただの木の枝であるが、今までより多くの果実が取れるようになった。よって人口が百足らずだったのが一気に千を越える。それに伴い、肉食動物が草食動物を襲うのを見て、肉を食べるようになるが、生の肉は人間には病をもたらしたりし、諦める。が、その時普段食べない(あまり美味ではない)果実を食べると、病に効くことがわかり、【薬】の紀元が生まれる。
それから十年位経つとどんな病にどんな果実が有効かわかってくる。それは完全なものではなかったが、生肉を食べれるようになり人口は遂に万を超す。【肉薬期】がやってきた。面白いのはこの頃人々は生活のほとんどを今までの森から平野に移し、屋根の基礎的なものを作って家を建てたのだ。道具も進化した。死んだ動物の骨などを使い簡単なナイフで肉を切り食べるようになった。
ナイフの登場により人々はあらゆる道具や【もの】を作りあげる。これを【工作期】という。遂に木でできた家を作りだす。これにより弱いもの、赤子や病人、年寄は家が守ってくれて強いものが狩りにでてと、小さな村があちこちにできる。しかし、この時代になっても人々は争うことはしなかった。食の話だと、肉食動物が草食動物を襲うのを見たように、草食動物が草(後の野菜)を食べるのを見て草(野菜)も食べるようになった。
【開花期】。人々はふとした事から【火】を手に入れる。最初は落雷により家が燃えたのだが、そこから燃えるという事を知り、また、家には肉があったが、焼けた肉は旨かった。人々は必死に火をおこそうと努力する。そして五年後、石を使った【火起こし】に成功する。火は肉食動物から身を守る武器にもなった。人口は十万を越える。村は敷地を守るため、石を積んだ壁ができる。最大の開花は【言葉】ができる。原始的なものではあったが、今までより効率的克つ効果的な行動を取れるようになった。【服】もやっと登場。【布】ができ生活は豊かになってくる。【陶芸】になる食器や調理道具もできる。【紙】、言葉を【文字】にすることができるようになる。最古の書籍【ナガツモ】(後世に記す)には、こう書いてある。【マタナ、サラバ、マタアシタ】(我々はどこから来たのか?)と。