民間会社に水道を任せたら水質が悪化するというのは正しいのか?
水道における水質は水道法によって定められている事はご存知でしょうか?
水道法によって守られるべき水質基準が策定されてあるのに、民間会社が水道事業を行うと、どうして水質が悪化するのでしょうか?
水質が悪化すると口にする人は、今回の水道法の改正で、水質基準が改悪されたと言いたいのでしょうか?
そうだと言うなら証拠を提示して下さい。
水道法のどこが変わって水質基準を守らなくても良いとなったのですか?
それとも水質基準が変わったのでしょうか?
因みに水質基準は以下の通りです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/kijunchi.html
これだけの検査項目がありますが、今回何か変わりましたか?
民間会社は儲けが第一だから、水質管理のコストを勝手に削減し、水質が悪化する。
認可されていない薬剤を使ってコストを削減する。
人体への影響が定かではない薬剤を使う。
確かに水質は基準値が守られていれば良いのであり、それを管理する方法までは定められておりません。
コストの安い殺菌方法、新しい浄化方法が採用されるかもしれません。
しかし重要なのは基準値が守られている事であり、その方法ではない筈です。
新しい殺菌材は人体への影響が未知数である場合もあるかもしれませんが、何事も事実であるかどうかが重要です。
医学的な根拠がなければ推定に過ぎません。
噂に基づいて法令が定められる事はちょっと考えづらいです。
それに日本は法治国家ですから、全て法律に定めれば問題無い筈です。
心配ならば、水質管理には決められた薬剤しか使えないとか、そういう条例でも定めれば良い筈です。
そう政治家に働きかければ良いのです。
不安ならば動けばよいのです。
それもしないのに、不安だけを口にするのは得策とは言えません。
それを踏まえ、民間会社が積極的に法律を守らないなんて事があるでしょうか?
勿論、雪印乳業などなど、企業の不祥事は後を絶ちません。
そこには意図的な法令違反もあるでしょう。
でも、それは摘発されて捜査されうる行為です。
水道事業も同じで、法令違反があれば捜査し、違法行為があれば犯罪として処理すれば良いのです。
それだけの事ではないのですか?
そういう仕組みを定めておけば良いだけなのでは?
問題は水質管理業務を民間に委託し、検査項目を逸脱する数値があった場合、送水を停止する法令があるのかとか、法令違反行為を裁く方法があるのかとか、そういった事を契約内容に盛り込んでいるのか等々、大切な事はあります。
地方自治体ではその辺りに鈍感そうなので、監視する必要はあるのかもしれません。
大切なのは水質の検査体制であり、基準値を超えた場合の対策、違反する行為のあった場合の罰則の規定などです。
法治国家なので法で対策しましょう。
懸念されるのはISD条項に違反して罰金を支払う羽目になる可能性ですかね。