はじめに
まずタイトルからしてミスリードを誘っています。
わざとしましたが、お気づきでしょうか?
水道事業の民営化と聞くと、国鉄がJRになった時の様な民営化というイメージを持ってしまいますが、今回の水道法の改正は違います。
今回の改正によって開かれた道は、施設の所有権は自治体のまま、施設の運営を民間会社に委託する方向です。
これをコンセッション方式と呼ぶそうです。
ですので水道事業の民営化なのではありません。
水道事業の民営化と口にする人は、誤解を与えかねない表現なのですべきでないと思います。
そこは早とちりか、敢えて誤解させる表現をしてミスリードを誘っていると思われます。
それに、水道事業の業務の民営化は今更です。
なのに今更民間会社への委託を心配するのですか?
では、何が民間企業に委託されていたのでしょうか?
水道メーターの検針がそれです。
一昔前は水道メーターの検針員は公務員でした。
現業公務員というヤツだったと記憶していますが、これは勘違いかもしれませんので間違っていたら申し訳ない。
家々を巡って水道メーターを点検し、水道料金の請求書を各家庭に配る仕事です。
今だと考えられませんよね?
そんな仕事を高給取りの公務員にやらせていたのですからね。
現業公務員だと若干給料は安かった筈ですけども、民間の同じ様な仕事と比べれば高給取りに変わりはありません。
あまりに税金の無駄遣いだろうという事で、民間会社に業務を委託し、コストの削減がなされました。
水道事業の業務の民営化って何が間違いなのですか?
それとも、削減できるコストも下げず、税金から人経費を支払い続けますか?
求人情報から調べましたが、水道メーターの検針員の日給は6千円から9千円くらいの様です。
実働4~5時間で月15日勤務といった感じです。
水道事業の業務の民営化に反対される方は、検針作業も昔の様に公務員に戻せと言いたいのですよね?
水道メーターを見て回る仕事を税金で賄えと言うのですよね?
一部業務の民間参入に反対するという事はそういう事ですよね?
違いますか?
それと、水道管の敷設、更新作業も公務員にやらせるのですか?
道路を掘り返す作業も公務員にやらせてこその水道の公営ですよね?
ショベルカーやダンプカーを役所に備え、税金から給与が支払われる公務員に工事をやらせるのですよね?
日本には世界に誇れる道路工事の専門家集団がいるにも拘わらず、水道の民営化はいけないと公営を目指すのですよね?
浄水施設の運営業務を民間会社に委託して、一体何がいけないのですか?
それとこれとは違うのですか?
何が違うのですか?