66/499
【65】 意地っ張り
今日ひとつの恋が終わった
いいえ終わらせた
べつに哀しくなんかないし
寂しい訳でもない
寧ろせいせいしている
ひとりって気楽でいい
想い出
そんなもの丸めて屑籠に
放り投げてやったわ
ひとつおおきなため息とともに
頬を伝う一筋の雫
強がっても心は隠せない
回りを見ると
丸めて放り投げた想い出が
そこら中に散らばっている
目には見えない想い出の
ひとつひとつをかき集めて
繋ぎ合わせる自分がいる
ホントの気持ちなんて
わかるはずもない
お読み下さりありがとうございました。