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【410】 好きと書いて

曇ったガラスに

好きと書いて消しました


あなたに届くこともない

ひと言を


口に出してはとても

伝えられない


電車に揺られて扉の前

今は誰も見ていないから


心の奥底にずっと

しまい込んでいた気持ち

文字にしてみたくなった


友達でしかない今の関係

それでも壊したくないから

いつも冗談ばっかり言って

おどけて見せたりするけれど


本当はあなたの前では

可愛い女の子でいたい


だけど友達でなら

ずっとそばにいられる


言葉にできない想いを

夜の電車に揺られながら

少し吐き出してみたくなった



だから

曇ったガラスに

好きと書いて


消しました



お読み下さりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 短いSS掌編のような詩ですね。 本当に澄乃さんの詩はひとつの物語というかストーリー性があって、想像力が豊かだと思います。 純文学のような透明感溢れる作品も好きですが、小説として味わいたくな…
[良い点] 【410】 好きと書いて 最初と最後の重なっている感じが素敵ですね! ふんわりとしたほのかに切ないムードが好きです。
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