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【395】 戯れごと
こんなに遠くに
いつの間に来てしまったのか
辺りを見渡しても
見慣れぬ景色ばかり
あんなに遠くに
置き去りにしてしまっていた
想いを振り返って
ため息をつくばかり
ひとのこころは不思議なもので
こころを注いでいるときは
周りが見えなくなり
こころがひと息ついたなら
途端に目の前が見えなくなる
どんなに想いを詰め込んでも
旬を過ぎればただの戯れごと
どんなに熱を込めたとしても
ふとしたきっかけで
全ては無関心へと一直線
ひとのこころは不思議なもので
通り過ぎればただの過去
お読み下さりありがとうございました。




