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【383】 過ぎゆく秋に
もう季節がひとつ進んだのに
今もなお零れ落ちる
枯れ葉の風に舞う音に
いつぞやの乾いた涙
流れ落ちて広がる
もう過ぎた想い出あつめ
いつまでも先に進めずに
考え倦むのにも
もう飽きた
こんなにもこんなにも
好きだったのか
想っていたのかと
今更ながら身に沁みて
心揺らす花びらも泣く
嫌いになんてなれやしない
わかっていた
だけど認めたくなくて
強がってた心が震える
これはきっと冬の訪れを
感じているから
忘れなきゃ
忘れたくない
もう忘れたよ
だけど思い出したよ
明日はきっと良い日だと
誰かが言ってた気がする
そんな根拠の無い慰めでも
今は信じてみようか
お読み下さりありがとうございました。