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【359】 炎暑(えんしょ)
毎日暑いなぁ~って思って認めました。
いつもの夏が来た
うだるような暑さ
体中が燃えさかるほどの
楽しく過ごしたあの夏も
燃えさかるような恋も
すべて過去のものに
なってしまうのか
流れる汗か涙か
区別もつかぬほどの
こんな日は
ただ忘れることだけ
考えていよう
いつもの夏が来た
そう思っていたけれど
そうではないことに
気づかなければならない
炎暑と言っても過言ではない
それは表面的なものではなく
内面的なことだった
だけれども
そう思っていたのは
ひとりよがり
冷め切った関係に
気づかなければならない
いつまでも
過ぎた夏に想いを馳せて
涙しているわけにはいかない
ひとりでも
また同じ夏を
楽しめるように
そっと汗と涙をぬぐう
お読み下さりありがとうございました。