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【228】 雪どけ
今作は活動報告にて『蛸山烏賊ノ介』さまよりいただいたお題【雪どけ】で認めました。
柔らかに降り積もる雪も
いつしか踏み固められ
溶けだすまでには
まだまだ時間がかかりそう
冷えた身体を温める術も
いつしか忘れてしまい
ただ震えるこころ
落ち着かせることを考える
すれ違い行き違う想いに
なにも考えずに飛び出した
けれど
私のこころを追いかけるように
そっとつかまえてくれたあなた
なにも言わずとも
ただ微笑み佇むその姿を
見つけた私に暖かい風が吹き抜け
春の訪れを感じさせる
いつしか解けたこころには
一輪の梅の花が咲きほころび
優しい季節が迎えてくれる
お読み下さりありがとうございました。