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【左右盲】

作者: 虚千院 樒

僕らは最終回を見るために生きているんじゃあないよ

例えるなら、君をいかに、はやく殺せるか

そんな、景品付きのミニゲームを

誰が一番、楽しめるかを

議論しているだけにすぎないよ

何をどうやっても、君はこの鎖からは逃れられない

何をどう成そうとしても、君の言葉は全てかき消される

人類という大義によって


さしづめ君があのとき踏み込んだ一歩が、この環状迷路への入口

さあ最後まで足掻いてみせてよ、誰もが待ち望むその瞬間へと

とりわけ君が思い描いているエピローグへと


導いてよ

導いてみせてよ

きっと君が、君だけがこの命題の最適解を見つけることができる

そう、信じているから


これは期待なんかじゃあないよ

「催促」だよ

だからはやく

だからはやく

だからはやく見つけてきてよ


導いてよ


もうぐるぐる回るような

君の顔をただ見つめて幸せな時間はもうお終いだから

もうお終いにしよう

もうお終いにしてよ


一つ目の答えは、もうずっと、ここにあるから

君がいつか見つけてくれる「それ」と繋げて

完成しよう


待ってるよ

だから、それまでは、永遠に


「さようなら」だね

「魔法」だなんて

愉快な言葉で茶化すより

君自身が、もっと

解りやすく、絶望してくれるような


そんな準備をサポートしてあげるよ

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