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怪談話

作者: 花染

 私は、小さい頃から時々不思議なことがあります。私しかいないのに笑い声が聞こえたり、手が見えたり、幽霊さんにスルーされたりと言った心霊的な体験をよくあります。今回は、その中でも私が一番記憶で新しい体験を書きたいと思います。


 ある理由で3年前に叔父さんたちと大喧嘩で、家を追い出された私の母方の祖母は、私たちの家に来ることになりました。家を追い出された祖母を迎えに行った母は、泣きながら帰ったそうです。その日の事を母は、今でも忘れないみたいです。情けなくて、理由も訳がわからない為に悔しい思いでいっぱいだったらしいです。


 そして、一年が過ぎ気持ちも落ち着いた頃のある日祖母の咳がひどくなってきたのです。夏風邪かな?って思って気には、してしませんでした。薬も切れる頃だし、風邪もみてもらおうかと言う事で、母と祖母は、病院へ向かいました。先生は、何の病気か解らないから念のためにと大きな病院へ進められたらしく次の日に紹介状を書いてもらって行くことにしました。その時、嫌な予感がした母は、私が休みだからと着いてきて欲しいと言われたので、行くことにしました。大きな病院で検査をした結果は、悪性の肺がん。余命は、3か月。リンパ腺にも転移していて、あちらこちらにガンが広がっていて、もう手遅れで手術も出来ないと言う結果でした。


 私は、後悔をしました。何時も一緒に寝ているのにどうして気付かなかったのだろうと。もっと早く気づいていれば、手術が出来ていたと思いました。


 しかし祖母は、病気のお陰とは、言ったらあれなんですが、故郷へ実家へ帰る事は、できたのです。


 病気のことは、秘密にして1ヶ月がすぎ、2ヶ月になる頃になりある日突然、祖母の服が見つかり、その次の日の晩に私は、祖母の夢を見ました。それは、私の家に居る夢で、私が


「おばちゃん。どうしたの?」


 っと言ったら祖母が


「お前らが会いに来ないから会いに来たんだよ」


 っと言って立ち上がった瞬間祖母が、倒れた夢でした。そして、次の日に祖母が入院したと言う連絡が来ました。


 私と母は、週一回祖母に会いに行きました。そして、1週間の間に弱っていく祖母をみて何とも言えませんでした。入院して1ヶ月近くになったころに祖母は、他界しました。


葬式が終わり、数日がだった頃私は、また祖母の夢を見ました。それもまた私の家に居た夢でした。


「おばちゃん、お金は、大丈夫?」


 と何故かお金を気にしていた私にたいして祖母は


 「お前らがいっぱい書いてくれたから心配はいらない」


 と笑顔で言いました。そして、私は、祖母から何かを渡そうとしているので、受け取ろうとしても届かず、そこで目が覚めました。


 そのあとも何度か祖母の夢を見ますが喋ることは、ありません。何を私に渡そうとしたのかは、覚えてしません。でも、祖母の夢を見るとき必ず母も登場するので、祖母は、母に伝えてほしいのでしょうか?それとも母を心配しているのでしょうか?母を大切にするようにといっているのでしょうか?解りませんが、とりあえず夢の事は、母には、言っています。


 怖いホラーと言うよりも心が暖まるホラーになりましたが、これは、実際に私が体験した話です。こんなホラーもあるんだよと言う気持ちで、書きました。




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― 新着の感想 ―
[良い点] お祖母さんへの愛情が伝わってくる話ですね。 私の場合は曾祖母でしたが、そばで看取った経験がありますので感慨深いです。 [気になる点] 全体的に句読点の位置に違和感を覚えました。特に読点で…
2014/05/06 00:42 退会済み
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