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ハロウィン・ナイト

作者: 夜明

 いつもなら人々が寝静まる時間、その日は街中が賑わっていた。

 様々な衣装に身を包み仮装した子供達が、家々を練り歩き言葉を紡ぐ。大人達はそれを微笑ましそうに眺め、彼らが手に持つバスケットにお菓子を放り込む。

 子供達は嬉しそうに笑いながら、その言葉を叫ぶ。


「トリック・オア・トリート! お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうよ!」


 今夜は十月三十一日、ハロウィンだ。





「「「「アンジュおばさん! トリック・オア・トリート!」」」」

 とある家の玄関の前で、数人の少年少女がそう言って笑う。各々が手に持つバスケットにはすでにたくさんのお菓子が詰め込まれていた。

「あらあら可愛い魔女さん達ね。マフィンとタルトを作っておいたわよ」

 玄関の扉にカボチャ型のランタンを吊るした中年の女性、アンジュがそう言って笑った。白髪を後ろでお団子状にし、緑色のワンピースの下のふくよかな体を揺らしながら子供達を眺める。開いた扉の向こうからは焼き菓子の甘い香りが漂っていた。

「はい、アミナス」

 彼女は先頭にいた、紫色の長いワンピースと尖がり帽子を被った少女へお菓子を渡す。メイクで目をキツク強調させている魔女の衣装をしたアミナスは目を緩ませ、ニンマリと笑う。

「はい、レーヴェン」

 次に彼女は、獣のような耳としっぽを付けた少年へ渡した。狼男の衣装をしたレーヴェンはニヤニヤと、口の端から作り物の鋭い牙を出して笑う。

「はい、リウ」

 次に彼女は、顔に継接ぎと蛍光色の緑色をペイントした少女へお菓子を渡す。ゾンビの衣装をしたリウは嬉しそうに微笑み、口元の継接ぎを歪ませた。

「それと……あら? あなたは?」

 彼女は最後尾にいた一人を見て、不思議そうに首を傾げる。


 その子は爽やかな薄い水色の服の上から、真っ白なふわふわとした白い長袖のワンピースを着ていた。頭にはこれまた白い帽子を被り、そこから垂れる腰まである長いウェーブがかった髪の毛も、雪のように真っ白。

 何から何まで白い子だった。

 その子はフードを取り、綺麗な青い瞳をアンジュに見せ、微笑む。


「アンジュおばさん、ハッピーハロウィン!」

 そして少女は、小さくか細く弱々しい、けれどとても可愛い声で言った。

 血色の悪い肌色、真っ白な服装、長く白い髪。それらが透き通るように綺麗な青い瞳を、良い意味でも悪い意味でも際立たせている。おそらくゴーストの仮装なのだろう、驚くまでに似合っている。

 アンジュはその子を薄眼で眺めた。それからふと気付いたように顔を綻ばせる。

「まあっ、モルタ? モルタじゃないの! 会うのは本当に久しぶりね。体は大丈夫なの?」

 寒くない? 熱は? そんな薄着で大丈夫? などとアンジュはモルタと言ったその少女に矢継ぎ早に質問をする。モルタは質問の一つ一つにこくこくと頷き、大丈夫だよと囁く。

「今日はハロウィンだから、ママとパパも、今日だけ特別よって。わたしも今はすっごく元気だもの」

 そう言いながら微笑む彼女の顔色は、お世辞にも元気とは言い難い。しかしその表情は本当に嬉しそうに見え、アンジュはそれ以上彼女に何も言えなくなる。

 心配そうにしながらも、彼女が持つバスケットにお菓子を詰める。



 モルタは生まれ付き体がとても弱かった。もう少し小さい頃など、風邪を引いただけで生命の危機にさらされたり、後遺症が残りかけた事もある。余命を宣告されたことも。

 それでもなんとか今の歳まで生き続け、病弱故に無茶な行動は出来ないものの、可憐に成長した。

 だけれど、やっぱり他の元気な子供達と同じように生活することは出来ない。冬に外で雪だるまを作るのも駄目、夏に外で水遊びをするのも駄目、春や秋も無理はいけない。厳しく制限された環境は彼女を家の中へと縛り付け、彼女は一年間の殆どを室内で過ごすしかなかった。外で遊ぶ子供達を、羨望混じりの泣きそうな目で見つめながら。

 モルタが外出を許されるのは一年に数回程度。特別な行事の時に限られる。

 そして今日のハロウィンも、彼女が数ヶ月前から楽しみにしていた特別な日だった。



「ハッピーハロウィン。皆、今日は特別だからって、あまり遅くまで歩いてちゃ駄目よ? ……それと、お墓の方には絶対に近付かないようにね。幽霊に連れて行かれちゃうもの」

 アンジュの台詞に、皆が声を揃えて返事をする。アンジュはそれを見届け、それから笑顔で扉を閉めた。





 アンジュの家から遠く離れた森の中の小道を歩いている最中、不意にアミナスが不思議そうな声で言った。

「でもさぁ、何で子供はお墓に行っちゃいけないの?」

「リウ、お母さんから聞いたことあるよ。こわーいオバケが出るんだって!」

 リウがそう言って身震いする。二人は身を抱き合ってキャー! と楽しそうに叫び、笑う。

 そんな二人を笑い飛ばすように、レーヴェンが馬鹿にした口調で言う。

「お前らほんとバカだなあ! 確かにハロウィンの日には悪いオバケが出てくるけど、それだけじゃ無いんだぜ? そのオバケが、オレ達子供を食べようとするんだ!」

 牙を剥き出しにしてレーヴェンはオバケの真似をする。白目を剥き、喉から野太く低い声を発する。リアルな表現に、アミナスとリウとモルタは身を寄せ合う。その反応に気を良くしてか、レーヴェンはニタニタと気味の悪い笑みを浮かべた。

「それでオバケが言うんだ。『おうおう、こっちの大人の肉は固くてまずそうだなぁ』『おや! あっちに子供達がいるぞ!』『子供の肉は柔らかくて甘くてうまいからな。よーし、食っちまおう!』ガブー!!」

「「「キャアア――――!!」」」

 三人の悲鳴にレーヴェンは笑い転げる。憤怒の表情をしたアミナスが彼を足で蹴る。その時、遠くから大きな鐘の音が鳴り響いた。

 ゴーン、ゴーン、ゴーン。深夜を告げる鐘の音だ。

「……あたし、もう帰らなくちゃ。家こっちだから帰るね。バイバイッ」

 そう言ってアミナスが小走りで去っていく。三人は顔を見合わせ、少し笑った。

「わたしも、もう帰るよ」

「リウも帰るね。それじゃ、また明日」

「オレも帰ろうかなー……。リウ、モルタ、じゃあまたな!」

 そう言ってリウとレーヴェンが去ってく。と、途中でレーヴェンが踵を返し、モルタの元へと戻って来た。ピョコンと焦げ茶色の付け耳を揺らし、ひそひそ話をするかのような小声で耳打ちをする。

「モルタ、この近くが墓場だって知ってるか? オバケとか別にいないだろうけど……気を付けてな」

 モルタは少しだけ不安げな顔をしたものの、頷いて笑顔を見せた。それに安心したのかレーヴェンはそのまま去っていった。





「…………どうしよう」

 それからしばらく後のこと。モルタは周囲の景色を見て、元々か細かった声が更に小さくなった。

 普段外に出ないモルタは、街中の道もあまり分からない。月明かりを頼りに、薄暗い森の小道を歩き続ける。

 視界がいきなり晴れ、とある光景が目に映る。

「あっ…………!」

 モルタの青い目が見開かれた。


 大小様々な、整えられた石が並ぶ。その石の表面は削られ、たくさんの文字が刻まれていた。『ダニエル・コーナー』『リリアン・ブリトニー』『クラリス・カルリア』男女関係無くたくさんの人名、そしてその人の生きた年数。

 そこは墓場だった。


 モルタの足が震え、目が見開かれる。月が雲に隠れ、辺りに影が差す。コウモリやカラスの羽ばたく音が聞こえる。恐怖に身を包まれたモルタは肩を震わせる。

「い、家に、かえっら、なきゃ……」

 おどおどしく冷たい空気にモルタが身震いをした時。


「やあお譲さん。迷子かな?」


 モルタの耳元で不意にそんな声が聞こえた。

「――――――――!」

 驚きでモルタは叫ぶ。けれど声が掠れ、それはモルタの口の中で掻き消される。目に大粒の涙を溜めながら、モルタは振り返る。

「っ! …………ぇ?」

「どうしたのさ、そんなに驚いて」

 そこにいたのは一人の子供だった。オレンジ色の短い髪。黒いマントを羽織り、手にはカボチャ型のランタンを持っている。歳はモルタと同じくらいだろうか、驚いた顔で彼女を見つめていた。

「ぁ、ぁの、ぇ、ぇ……えと……」

 モルタの小さな震える声に、少年は少し顔を顰めた。けれど、少年はモルタの姿をじっと見つめる。白い髪、白い服、白い肌。

「……ゴーストみたいだね」

「え?」

 不思議そうに首を傾げるモルタの前で、少年は顔を綻ばせる。そしてモルタの手をそっと握り、空いているもう片方の手でランタンで自分の顔を照らす。

 モルタは少しだけ驚いた。少年の手は、驚くほどに冷たかったのだ。

「君迷子? お墓は危ないから来ちゃ駄目って言われて無いの?」

 初対面の少年の質問に狼狽しながらも、モルタは答える。

「あの、わたし、昔から体が弱くて、それで、あまり外にでたことがなくて、迷子になっちゃって……」

「体が弱いって…………ああ、重い病気か何か?」

「そ、そんなところ」

「へえ、そうなんだ」

 あれ? と、モルタは目を疑った。彼の目が、一瞬だけ曇ったように見えた。けれど、それは一瞬のことで、少年はすぐに笑顔に戻る。そしてこんなことを尋ねてきた。

「……ねえ、君は、友達と遊びたいと思った事はないかい? 学校に行きたいと思った事は? 自由に外にいたいと思った事は?」

「え、あ、あるけど……」

 唐突な質問にうろたえながらモルタがそう言うと、彼は言う。

「それじゃあ、ぼくと一緒に遊ばない?」

「え? でも、今日、もう遅いし……」

「そんなことないよ。今日はハロウィンだし、ちょっと遅れたぐらいなんともないさ! ――――ねえ、どうかな?」

 少年の瞳がモルタを見据える。その顔は先程までの楽しげなものではなく、心の底からの真剣な気持ちが溢れて来そうな目付きだった。

「……………………」

 モルタはしばし考え、

「いい、よ。分かった、一緒に遊ぼう」

 彼はニッコリと笑う。だけどその笑顔はどこか、物悲しげなようにモルタの目には映った。

「ところで君の名前、何て言うの?」

 少年が尋ねる。モルタは少し慌てながらもしっかりとした口調で答えた。

「モルタ、です」

「モルタ……素敵な名前だね。ぼくはジャックって言うんだ。よろしくね!」

 ジャックはランタンを自分の顔の近くに釣り下げて笑った。





 近くの倒れていた墓石の上に座りながら、二人は会話をする。

「ねえジャック、何をして遊ぶの?」

「そうだねぇ……とりあえず、二人だけじゃあ楽しくないよね。まずはぼくの友達を紹介するよ!」

 ジャックはそう言って、モルタの方を向いた。

「モルタ、ちょっとでいいから目をつぶってくれない?」

「? 分かった……」

 モルタはギュッと目を閉じる。その隙に、ジャックが近くの友達でも呼んでくるのかと思っていた。けれど、ジャックが動く足音、物音、何一つしない。ちょうど一分が経過した時、ジャックがモルタに目を開けるよう言った。

「え? 何の音もしてないよ? ジャック、何もしてないんじゃないの?」

「大丈夫大丈夫。いいからほら、早く!」

 そう言われ、恐る恐るモルタは目を開けた。


「――――わあっ!」


 全身に黄ばんだ包帯を巻いた男の子。まるで本物のような黒い猫の耳と尻尾を付けた女の子。今にも夜空に飛び立ちそうなドラキュラの格好をした少年。その他にも数人の子供達が色々な仮装姿でモルタの目の前に立っていた。中には、アミナスやレーヴェンやリウのように、魔女や狼男やゾンビの格好をした子もいる。全員が全員、モルタとそこそこ年の変わらない子供だった。辺りが薄暗い所為か、顔はモルタと同じくらい白い。

「「「「ハッピーハロウィン、モルタ! 皆で一緒に遊ぼうよ!!」」」」

 まるで事前に打ち合わせでもしていたかのような、ピッタリと揃えた声がモルタに届く。今まであまり友達のいなかったモルタにとって、こんなにたくさんの子供達と接するのは珍しく、そしてとても嬉しいことだった。

 と、子供達が首を傾げて尋ねる。

「「「「モルタ、お菓子は食べたかい?」」」」

 またしてもピッタリと揃う声。モルタはキョトンとした顔をしてから首を横に振る。

 皆がざわついた。

「食べてないの?」「食べてないみたい」「じゃあまだ仲間じゃないね」「まだだね」「お菓子を食べなきゃ」「すぐに食べよう」「そろそろお祭りだ」「急がなきゃ」

 ざわざわと、自分の話題で深刻な顔をする皆をモルタは心配そうに眺める。そんなモルタに、ジャックが声をかけた。

「モルタ、キャンディーは好き?」

 ジャックが差しだした手の平には、一つの小さなキャンディーが乗せられている。

 ジャックの髪の色と同じ、オレンジ色の紙に包まれたそれをモルタは手に取り、ジャックの顔を見つめる。

 静かな笑みを浮かべながら、ジャックは言った。

「甘い甘いキャンディーだ。食べるかどうかは君次第。食べるもよし、食べないのもよし。……さあ、どうする?」

 たかがキャンディーに、何でそんな説明をするの? モルタは思う。

 そのキャンディーが急に、異様な雰囲気を放っているかのように彼女は感じた。ただのお菓子のはずなのに、これを食べるか食べないかによって、何か大切な事が変わってしまう気がする。

 モルタは一度瞬きをし、唾を飲み込んだ。

「食べる。食べるわ」

 モルタはそう言って、キャンディーの包み紙を剥がした。

 オレンジ色に染まっている丸いキャンディーを一瞬だけ見つめ、そして口に放り込む。

「甘い」

 味は甘い。ただ、甘い。それだけだ。フルーツやミントの味がするわけでもなく、ただ甘いとしか感じることが出来ない。不思議な味のキャンディーだった。モルタの体がほんのりと暖かくなっていく。

 それを何故か、今にも泣き出しそうな悲しい目で見つめていたジャックは、スッと目を閉じる。そして、パッと笑顔を作り、ランタンを空中に掲げた。

 そして叫ぶ。

「さあ、パーティーの時間だ!!」



 突然辺りがオレンジ色の光に包まれた。驚いたモルタが上空を見上げると、そこには信じられない光景が広がっていた。

 カボチャ型のランタンがいくつも、明るい光を放ちながらくるくると回っている。空からはタルトやケーキやプティングなどの様々なお菓子がゆっくりと舞い降りる。周りの子供達はそれを不思議そうにも思わずに、楽しそうな笑顔で空中に足を踏み出した。

「わあぁっ! 凄いっ! 凄いっ!」

 モルタが目を輝かせて両手を掲げる。

 子供達は皆、ふわりふわりと空中を舞っていた。くるりとその場で一回転をしたり、誰かとダンスを踊ったり、ほうきにまたがって自由に飛び回ったり、お菓子を美味しそうに頬張ったり。

 モルタは幻想的な光景に目を奪われ、その光景が現実にはあり得ないことだと気が付いていなかった。そして、自分の弱々しかった声がいつの間にか張りのある、元気な声になっていたことも。

「「「「モルタ、モルタ! さあ! 皆と一緒に遊びましょう?」」」」

 子供達が笑いながらモルタに手を伸ばす。皆の前をジャックが浮かび上がり、モルタに手を差し出した。

「さあモルタ。ぼくと一緒に踊ろうよ」

 宙に浮かびあがるジャックから差しだされる手。モルタはしばしそれを呆けた目で見つめていたものの、

「――――うんっ!」

 嬉しそうな笑顔を見せ、その手を取り、宙へと舞い上がる。



『ザデッドは吸血鬼 テュエは黒猫 トーテは魔女 ムエルトはミイラ男

 楽しいハロウィン 愉快なハロウィン お菓子か悪戯いたずら選びましょう?

 お菓子は悪戯 悪戯はお菓子 甘いスイーツが夢へのチケット 友達どんどん引き連れて 可愛いモルタはゴーストに!

 皆で一緒に言ってみよう 魔法の呪文を唱えよう

 トリック・オア・トリート お菓子か悪戯いたずらか?

 僕らはどちらも大好きさ!!』



 子供達が声を揃え歌い出す。ランタンが笑っているかのようにカラカラと揺れる。暗い夜の中、雲の隙間から差す月明かりとランタンの灯りが幻想的な光景を生み出していた。

 甘いお菓子と楽しい歌声、綺麗な灯りに包まれて、モルタはジャックと踊り出す。

 モルタのふわふわとした白いワンピースは、踊る度にひるがえり、ゴーストのように揺れる。

 笑顔のモルタとジャックはランタンの光を浴びながら、いつまでもいつまでも、楽しそうに踊っていた。









 翌日の早朝、森の中にある墓場の中で、一人の少女が倒れていた。

 白い髪と白いワンピース姿の少女は、顔を真っ白にして仰向けに倒れている。目は固く閉じられ、開かれる様子は無い。

 彼女が持っていたのであろうバスケットは地面に放られ、蜘蛛の巣型のキャンディーやカボチャのマフィンなどが少女を取り囲むように辺りに散らばっていた。

『ザデッド』『テュエ』『トーテ』『ムエルト』

 たくさんの人名が書かれた墓石が並ぶ中。少女が倒れていたのは、一つの古びた墓の正面だった。蜘蛛の巣が張られ、亀裂が入り汚れがこびり付いた墓石。そこに書かれている名前は、『ジャック』。

 少女の口元は、小さく弧を描いていた。薄っすらと微笑みながら、白い少女は墓石の前で死んでいた。


 墓石の前に転がっていたカボチャのランタンが、カラリと音を立てて揺れる。辺りから不意に、か細いが楽しそうな歌声が聞こえた。





『トリック・オア・トリート! ハロウィンの夜にはご注意を オバケは誰かと遊びたがっている 甘い甘いお菓子は猛毒 食べたらぼくらの仲間入り

こっちの世界は楽しいよ ぼくらと一緒に遊ぼうよ!』





 ハロウィンの夜はオバケがやって来る。オバケは甘いお菓子が大好き。もし君がオバケと会ったならば、その時は十分に用心しよう。オバケは笑顔でこう言うのだ。



「トリック・オア・トリート! お菓子か悪戯か、さあどっち?」


現在の日本では近所の家に仮装をしてお菓子を貰いに行った場合、殆どの確立で白い目で見られるか怒鳴られて追い返されます。ご注意を。


なんだかとっても長くなったけれど、最後まで読んでくださりありがとうございます。もう一つ、連載の方でも投稿しているので、よろしければ見てみてください。

ハロウィンって良いですよね。賑やかだし、お菓子食べられるし。私個人としてはカボチャはあまり好きじゃない。


小説のちょっとした解説としては、主人公の「モルタ」と言う名前は外国語で『死者』という意味です、確か。ザデッド、テュエ、トーテ、ムエルトも同様に。逆にアミナス、レーヴェン、リウは『命』という意味……だったはず。アンジュは適当。「ジャック」はハロウィンのカボチャの『ジャック・オ・ランタン』から。



二回言いますが、ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。ハッピーハロウィン!

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