~2突き目~
技の修行に入って行きます。
道場に戻った僕達。
目の前に見える丸太の様な腕、打たれ強そうな肉体……のロボット。
これはなんでも、柔術家の叉嘉精矢師匠が自分でトンテンカンと徹夜で新しく作り上げたみたいだ。
新しいというのは、僕が前に練習したからである。だから、こいつの攻撃力は身をもって知っている。
以前の、体の外、『体剛』を鍛えていなくて、一撃で意識をもってかれていく記憶がよみがえる。ちなみに体の内は『体柔』という。
そのロボットが人数分用意されているのだが、何故か一つだけ色が違うのだ。そして、誰のだかわかる様にそれぞれ名前がかいてある。一つだけ色が違うロボットに当たった哀れな奴は…颯か。誰だよ颯って、右には航、左には蓮治か…。
ふう、やっぱり僕かああぁ!なんか強そうだから、現実を見ない様にしていたのにぃ!
仕方がない。『アイコンタクト』発動!!これは、師匠達にバレずに話せるというかなり重宝する技である。
(やっぱり、ヤバいよな?)(ヤバいな)(これからすべき事は)(((決まったな)))
そして、「「「散開」」」門に向かって猛ダッシュ!
やっぱりというか、分かってた事だけど捕まったよ。
「放せぇ」「放してぇ」「嫌ああぁ」三人の悲鳴が道場に響く。
カンフーの達人、孝秀人師匠が「逃げたからお仕置きネ」と言った瞬間僕の首に衝撃が走った。
秀人師匠が手刀を打ち込んできたからだが、それが分かったのはやられたと分かってからだった。
「痛ったあ」と僕。他の二人が修行が足りないのか気絶。
「少しは、『体剛』を鍛えたみたいネ、速度を下げてあげるから、反撃をヒットさせるネ」
ヒュッ!と僕がなんとか追えるスピードの手刀が襲ってくる。
僕はその瞬間に龍瑚師匠の『相手の攻撃が早くて見えない時は、軌道を予測しろ』と言っていたのを思い出し
手刀をいなしながら、そのまま勢いを殺さずに肘でこめかみを撃つ!
パシッと指二本で止められていた。はいはい、凄いねぇ。これでヒットさせるとか無理だろっ、鬼かっ!
「うン、頑張ったからご褒美あるネ、『震釖手』!」
ズ、ズズンッ!!衝撃が中まで入り込んでくる…!
薄れゆく意識の中で僕は思った。凄い技をくらうのが褒美なのか、と。世間一般ではそうなのかな、と。
そして、「今日の午後はこの技が修行ネ」と言って僕を放って行ってしまった。
日頃の修行のおかげで程なくして目覚めた僕。
何故か、秀人師匠は名探偵コ○ンを読んでいた。
一応言っとこうかな。「それ、僕の漫画なんですけど?」と嘆息しながら言うと
「あいやぁ、少しハマっちゃたネ、借りるネ。」言いながら、最新巻まで袋に詰め込み部屋の隅に置いた。
読んでいた漫画を閉じ僕に向き直る。「さっき颯に撃った『震釖手』は体の内部、外部両方にダメージを負わせる技ネ」
「掌底を相手に打ち込み、そこから足腰を使いながら、手首捻り、攻撃力を上乗せする」
「ロボットに撃ち込めたら今日の修行は終わりネ」と言い、さっきの袋から漫画をを取り出し、読み始めていた。
なんとかその日の修行が終わり僕が寝付いた夜。
師匠達がニヤニヤしながら話していた内容を明日早々に知る事になる。
Sanziです。
更新遅れました。
また時間がある時に書きたいと思います。
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