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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第三百七十七話 これからの予定は?

 翌日は、一日何もしないフリーの日です。

 昨日の婚約披露パーティーの疲れもあったので、一日ゆっくりしたいです。


「「「「「キャー!」」」」」

「ほらほら、遊んだらお勉強の時間ですよ」

「「「「「はーい」」」」」


 庭で追いかけっこしているのは、アーサーちゃんたちに加えて昨日友達になった侯爵家のご令嬢も一緒です。

 カレンちゃんって言って、濃い青色のロングヘアの活発な女の子です。

 実は、既に王家がアーサーちゃんたちのお友達候補としてリストアップしていた子でした。

 独力でお友達になるんだから凄いよね。

 でも、イザベルさんの言う通り、勉強も大事ですね。

 特に、アーサーちゃんとセードルフちゃんは将来の国王陛下と公爵家当主なのだからね。


「取り敢えず、結婚式は五年後に設定しないとね。ナオの誕生日に結婚式を挙げるのがいいわね」


 そして、応接室では昨日に引き続きエミリーさんがやってきていました。

 エミリーさんも、今日は一日お休みです。

 ノリスさんとノーヴェさんも来ていて、これからの予定を確認していました。

 ノリスさんとノーヴェさんも、昨日の婚約披露パーティーに来てくれました。

 因みに、お母さんたちも屋敷に泊まっていて、今もお母さんが話を進めています。


「当面は、勇者パーティとして動きつつ勉強をしないといけないわね。ナオも、覚えなければいけないことがたくさんあるわ」


 そういえば、ヘンリーさんからまた勉強の本を貰っちゃったんだっけ。

 勉強しないといけないことはたくさんあるし、エミリーさんも公務があるもんね。

 もちろん、ノリスさんとノーヴェさんも勉強をする日があります。

 うん、改めて思ったけど貴族ってとても大変です。


「私は?」

「僕は?」

「カエラとキースも、勉強しないといけないわ。冒険者としてだけでなく、色々なことを覚えないとね」

「「えー!?」」


 お母さんの決定に、カエラとキースはブーブー文句を言っています。

 とはいえ、カエラとキースは僕よりも小さいのだから、まだまだ勉強することはあります。

 それこそ、お母さんが二人にみっちりと勉強を教えるでしょうね。

 そんな中、お母さんがあることを言ってきました。


「うーん、もう一人、二人をナオのパーティに加えてもいいわね。カエラとキースも常にいるわけではないし、私もたまにしか来れないわ」


 確かに、ヘンリーさんたちといる時は僕を含めて五人プラススラちゃんたちがいたね。

 それに、個々の戦力もヘンリーさんたちよりも劣っています。

 素質があれば別に平民でも構わないし、それはエミリーさんも同じです。

 他の冒険者や近衛騎士にスポットで助っ人を頼むことはできるけど、ずっと一緒はちょっと無理です。


「どちらかというと、スラちゃんたちのチェックを通過できるかがポイントね。私は、下手にこれ以上貴族の子弟を入れない方が良いと思うわ。私たちと親しい事は、アーサーたちとも親しいことになるからね」


 エミリーさんの懸念も、とてもよく分かります。

 特にアーサーちゃんたちの立場を考えると、僕たちを利用して下心を持った貴族が接近してくる可能性があります。

 昨日の婚約披露パーティーでアーサーちゃんたちのお友達になった子とその両親は問題ないけど、それはたまたまだったのかもしれません。

 子どもはとても良い子だけど、両親が駄目ってことも考えられそうですね。

 うーん、冒険者ギルドで良い人をスカウトするしかないかな。

 でも、王都冒険者ギルドにいる冒険者で腕の良い人とかは、全員他のパーティやソロで活動しています。

 中々難しい問題ですね。


「さあ、そろそろ勉強の時間よ」

「「「「「えー」」」」」

「キュー」


 あっ、イザベルさんの掛け声にちびっ子たちが一斉に不満の声を上げていました。

 ドラちゃんたちももっと遊びたいと言っているけど、ここは我慢して勉強をしないとね。

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