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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第三百七十二話 いよいよ婚約披露パーティーの日です

 いよいよ婚約披露パーティーの日になりました。

 前日も使用人が忙しく準備で動いていて、今朝は応援の使用人も各屋敷から来ています。

 僕も、朝早くから起きて身だしなみを整えます。


「「うーん、ねむいよー」」


 僕の家族全員が屋敷に泊まっていて、カエラとキースはまだ眠そうに手で目をこすっていました。

 お父さんはドラちゃんに乗れないので、馬車で王都にやってきました。

 因みに、サマンサお姉ちゃん夫婦も前日から泊まっています。

 流石に婚約披露パーティー前に王女が男性のところに泊まるのはマズイので、エミリーさんは王城からこの後やってきます。


「ナオは来客の挨拶とかがあるから、基本的に玄関ホールにいなさい。あなたも、ナオのサポートを宜しくね」


 朝食時に、既にお母さんがあれこれ仕切っていました。

 お父さんも、特にやることはないのでお母さんの指示に従っていました。


「「何をすればいいの?」」

「カエラとキースは、やってくる小さい子を勉強部屋に連れて行ってあげてね。きっと、たくさんの子どもがやってくるはずよ」

「「はーい」」


 カエラとキースは王家とオラクル公爵家の子どもたちととても仲がよく、奉仕活動の際に他の貴族の子どもと顔を合わせています。

 そして、お母さんはサマンサお姉ちゃんにも指示を出していました。


「サマンサは、ナンシーさんたちの相手をしてくれるかしら?」

「知り合いの貴族令嬢の相手をしていれば良いのね」

「それでお願いね。お母さんは、レガリアさんや王妃様たちと動くことになるわ」


 サマンサお姉ちゃんとナンシーさんはとても仲が良いし、今日は妊娠中のシンシアさんとマリアさんもやってきます。

 妊婦のサポートをする意味でも、サマンサお姉ちゃんの存在は大きいはずです。

 ということで、朝食を食べたらさっそく行動開始です。


「おはようございます」

「「おはよー!」」


 最初にやってきたのは、オラクル公爵家の方々でした。

 セードルフちゃんとルルちゃんは、元気よく挨拶をしてくれます。


「ナオ君、立派に当主をしているみたいだね」

「ランディさん、僕はまだまだです。今日も、お母さんにとっても助けられています」

「ははは、そうかそうか。しかし、ナオ君も将来は国の中枢を担う存在だ。パーティーもしっかりとこなせるようにならないといけないな」


 少し久しぶりに、ランディさんと話をします。

 僕は、まだ色々覚えないといけないことがあるもんね。

 それに、多くの人に助けてもらわないと屋敷の運営もできないもんね。

 レガリアさんとイザベルさんは、さっそくお母さんとこの後のスケジュールについて話し合っていました。

 ランディさんが、こういうのは逆らわない方がいいと思わず苦笑していました。


「ナオ君、おはよう」

「ナオ君、久しぶりね」


 続いてやってきたのは、ヘンリーさんとシンシアさん夫妻です。

 シンシアさんのお腹は、まだ目立たないくらいなんですね。

 体調が良くて、僕も一安心です。


「ナオ君が、私の後を立派に務めていてとても安心した。ナオ君らしい勇者様パーティの運営だと思うよ」

「僕は、どう頑張ってもヘンリーさんみたいにかっこよくて何でもできる勇者様にはなれません。だから、僕なりの勇者様を目指すことにしました」

「うん、それでいい。気負うことなくできている証拠だ。これからの活躍を期待するよ」


 ヘンリーさんは、満足そうな表情で僕の肩をポンと軽く叩きました。

 僕にとってやらないといけない一番の作業だし、多くの人の為に頑張らないとって思っているんだよね。

 そして、僕がお世話になったもう一人がやってきました。


「おはよう、ございます……」


 ブレアさんと共にナンシーさんが姿を現したのだけど、いつもの如く朝は弱いので眠そうな表情をしていますね。

 すると、運が悪いのかこの人がちょうど姿を現したのです。


「ナンシー、なんですかその表情は。もう少し頑張って、朝早いのが苦手なのを直しなさい」

「す、すみません!」


 母親であるレガリアさんに注意され、ナンシーさんはいきなり覚醒してペコペコと頭を下げていました。

 しかし、ナンシーさんはレガリアさんにドナドナされていきました。

 この分だと、ナンシーさんがサマンサお姉ちゃんのところに合流するには少し時間がかかりそうですね。

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