第三百五十九話 屋敷内の各部屋を確認します
みんなで屋敷の中を歩いているけど、屋敷の中は想像以上に広いです。
気をつけないと、屋敷の中で迷子になってしまいそうです。
ガチャ。
「こちらが、主にイベントなどで使用する大部屋になります。屋敷のお披露目を兼ねた婚約披露パーティーも、こちらで行われます」
「「「「「「ひろーい!」」」」」」
思わず叫んでしまったちびっ子たちの声が響くほど、とても大きな大部屋ですね。
流石に王城の大部屋の方が広いけど、それでもオラクル公爵家の大部屋に匹敵する程です。
既にカーテンなどの必要なものは設置されていて、いつでもパーティーを開ける状態だそうです。
ガチャ。
「こちらは食堂になっております。テーブルなどは、全て新しいものに交換しております」
続いてリルムさんに案内された場所は、とても広い食堂でした。
王弟が使っていたものとはいえ、流石に長期間よどみに侵されていたテーブルを使いたいとは思わないよ。
食器なども全て新しいものになったらしいけど、一体どのくらいお金がかかったのだろうか。
食事なども直ぐに提供可能で、一流の料理人が働いてくれているそうです。
ガチャ。
「こちらが、屋敷の執務室となります。一般的な屋敷の執務室よりも、少し広めになっています」
「「「「「「おおー!」」」」」」
次に案内されたのは、とても広い執務室でした。
確かに、オラクル公爵家並みに大きい執務室ですね。
執務机なども新しいものに変わっていて、こちらも直ぐに仕事ができる状態です。
とはいえ、暫くは色々な人に教えて貰いながら執務を行うのでしょうね。
ガチャ。
「こちらが主寝室になります。当面は、ナオ様一人で寝て頂く予定です」
「「「「「「だーいぶ!」」」」」」
ぼすっ。
主寝室はこれまたとんでもなく広くて、侍従の控室や応接室まで完備していました。
とっても大きなベッドが置かれていて、ちびっ子たちが一目散にダイブしていました。
ドラちゃんたちもベッドに飛び込んだけど、ふかふかでとっても寝心地が良さそうです。
あっ、そうだ。
リルムさんにあることを聞いてみよう。
「リルムさん、持ってきていい荷物をアイテムボックスに収納しています。ここに出しても良いですか?」
「応接室に出して頂けると、とても助かります。後ほど、別の使用人に片付けさせましょう」
引っ越しをする際の荷物の整理を、少しでも少なくした方がいいもんね。
すると、シャーロットさんがニコリとしながらエミリーさんにあることを尋ねました。
「そういえば、エミリーの部屋の片付けは終わったかしら? 随分前に指示したはずよね」
「あの、その、えーっと……」
この様子だと、エミリーさんはまだ自分の部屋の片付けが終わっていないみたいですね。
屋敷見学が終わったら、間違いなく部屋の片付けに追われるはずです。
そして、僕の家族が泊まる部屋も用意されました。
特に、カエラとキースは頻繁に屋敷に泊まる可能性があります。
でも、寝る時は、まだ僕と一緒の部屋の可能性もありそうですね。
こんな感じで、新しい屋敷と使用人の紹介は無事に終了しました。
引っ越しをするのはもう少し先だけど、何だかとってもワクワクしちゃいました。




