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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第三百五十話 合同お見合いパーティーのお手伝い?

 無事にブレアさんとナンシーさんの新しい屋敷への引っ越しも終わり、生活も始まりました。

 でも、当面はだらけないように王妃様とレガリアさんが交代で様子を見に行くそうです。


「疲れた……」

「大丈夫か、お姫様。ヘロヘロだぞ?」

「だいじょばない……」


 エミリーさんもシャーロットさんの監視下で部屋の片付けをしていたので、翌日冒険者ギルドで会った時もヘロヘロのままでした。

 流石に知り合いの冒険者も心配していたけど、疲れているだけで体調は問題ないそうです。

 でも、今日はあまり無理をするのは駄目かなと思ったし、そもそもナンシーさんもいないのでメンバーが少なめです。

 そんなことを考えていたら、ギルドマスターがあることを僕とエミリーさんに依頼しました。


「午後に、冒険者ギルドの食堂を使用して合同お見合いパーティーを企画している。そこで、司会などをやってくれないか? 二人も婚約発表したし、アプローチをかけるものはいないだろう」


 ふむふむ、昼食後にそんな企画があるんですね。

 これは中々面白い企画だけど、それでも人手が足りません。

 ということで、僕の実家から助っ人を頼むことにしました。

 すると、予想外の展開に発展することになっちゃいました。


「はいはい、何でお見合いパーティーなのに上半身がタンクトップ一枚なの? もっと清潔感を出した衣装にしなさい。ナオ、ついでに生活魔法で綺麗にしてやって。ちょっと臭うわ」

「う、うーん。露骨に肌を見せるのは流石に良くないわ。スタイルに自信があったとしても、こういう場ではある程度控え目にしないと駄目よ」

「「「はっ、はい……」」」


 本当は実家からカエラとキースを頼んだのだけど、話を聞いたお母さんとたまたま実家に顔を見せていたサマンサお姉ちゃんも参加することになりました。

 そして、お母さんが男性冒険者を、サマンサお姉ちゃんが女性冒険者のお見合いパーティーに参加する人にあれこれ駄目出ししていました。

 残念ながら全てが的を得ている指摘なので、冒険者たちは素直に従わざるを得ません。

 因みに、今日の冒険者ギルドの売店にはお見合いでも使用可能な冒険者服を販売しているそうです。

 一つ安心しているのが、お見合いパーティー参加者全員がクロちゃんチェックオッケーだったことです。


「王族のエミリーさんはともかくとして、ナオも普段の服装には十分に気を付けないといけないわよ。不安になったら、リルムさんに相談しなさいね」


 おおう、お母さんのファッションチェックが何故か僕にも飛び火してきました。

 僕の場合は冒険者服と貴族服を分けて着ていて、最近はリルムさんが用意してくれることが増えました。

 僕自身も服装に気を付ける機会が増えたので、そう変な服装はしていないはずです。

 そして、服装を整えた冒険者への指導の続きも、お母さん主導で行うことになりました。


「簡単なメモ用紙を準備しました。ここに、自分の性格の良い所と駄目なところ、どんな家庭を築きたいかを書いた上で、理想の女性像を書いてみましょう。細部まで書かなくてもいいですが、ここまで書けばどんな女性が自分と合うのか想像することができます。女性の場合も同じですよ。あと、選ぶポイントをイケメンとか美女を比重高くしている場合は要注意です」


 なんというか、お母さんの恋愛講座に発展しちゃいました。

 とはいえ、様子を見に来たギルドマスターも間違ってはいないと言って任せていました。

 更に、お母さんとサマンサお姉ちゃんによる個人面談を経て、ようやくお見合いパーティー本番となりました。


「相手と話す時間は限られているのだから、メモ用紙に特徴を書いておきなさい」


 ここでも、お母さんの指摘が続いていました。

 ぐるりと一周したところで、今度は気になる人と改めて話し合いをします。

 すると、意外な組み合わせが生まれていきました。

 筋肉ムキムキの男性が家庭的な治癒師と話をしたり、逆にさっきまで際どい服を着ていた女性が少し気の弱そうな男性と話したりしていました。


「冒険者として組む場合と結婚するとなると、どうしても相性って変わってくるものよ。今は探りながらでもいいのよ、そのうちにこの人ってのが出てくるわ」


 いつの間にかペアが出来ていく様子を、お母さんは満足そうに眺めていました。

 サマンサお姉ちゃんもアドバイスをしたりしているけど、やっぱりお母さんって凄いですね。

 しかも、今回は惜しくもペアになれなかった人にもキチンとアドバイスをしていました。


「はあ、お義母様はとんでもないわね。しかも、今までも色々な冒険者から恋愛に関してアドバイスを受けていたそうよ」


 勉強を兼ねてお母さんの補佐をしていたエミリーさんも、お母さんの指導力と面倒見の良さに改めて驚いていました。

 人生経験がまるで違って、全く敵わないと言っていました。


「ふふ、サマンサも手が離れたしカエラとキースだけだから、たまにこういうお見合いパーティーのお手伝いならできますわよ」

「とても心強いです。シャーロット様なども得意にしていられるのですが、何分公務がお有りですので」


 ギルドマスター曰く、お母さんはシャーロットさん並に凄かったそうです。

 こうして、僕とエミリーさんの手伝いレベルのお見合いパーティーの運営は終わりました。

 そして、じゃあ私も負けてられないとシャーロットさんもお見合いパーティーのお手伝いにやる気になったそうです。

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