第三百十四話 王城からオラクル公爵家に戻りました
昼食時に、オラクル公爵家からレガリアさんが王城にやってきました。
更に、お母さんも一緒にやってきました。
「ナオの面倒を見て頂き、本当にありがとうございます」
「こちらこそ、ナオ君に大怪我をさせる事になり申し訳ないわ」
お母さんがシャーロットさんにお礼を言うと、シャーロットさんは申し訳なさそうに返事をしていました。
ブレアさんとナンシーさんの結婚式は、王家主催になるんだもんね。
王家は主催者として僕が事件にあったということになるんだけど、ハラグロ伯爵が僕を刺さなければ良いのだから中々難しい問題だよね。
そして、別の事に気が付きました。
僕はまだフラフラなので階段を降りれないけど、どうやって階段を降りれば良いのだろうか?
因みに、車椅子は王家のものでオラクル公爵家にもあるそうです。
すると、お母さんが昼食を食べ終えた僕に話しかけてきました。
「ナオ、忘れ物は大丈夫かしら?」
「アイテムボックスに全部入れているから大丈夫だよ。挨拶をすれば、何時でも行けるよ」
「なら、もう少ししたら出発するから挨拶をしなさいね」
どうやら、お母さんは僕がオラクル公爵家に行く手段は気にしていないみたいです。
スラちゃんだったら、僕の事を念動で浮かべて運べるんだけどね。
でも、お母さんの言う通り、お世話になった皆さんにお礼を言わないと。
「本当に色々とありがとうございました。一日でも早く元気になるように頑張ります」
「ナオ、無理して頑張らなくて良いのよ。無理するとまた体調を崩すのだから、ゆっくり休んで完全に体調を戻さないとね」
張り切ってお礼を言ったら、エミリーさんが苦笑しながら注意してきました。
僕以外の全員がエミリーさんの意見に同意していたけど、僕としては頑張って早く勇者パーティに戻りたいなと思っています。
他の人にも挨拶をしたんだけど、この後はどうするのかなと思いました。
すると、お母さんが僕の事をヒョイッと持ち上げてお姫様抱っこをしたのです。
「ナオは、本当に昔から軽いわね。皆さま、それでは失礼いたします」
「「ばいばーい」」
アーサーちゃんとエドガーちゃんの元気な声に見送られながら食堂を出たのだけど、もしかして僕はお母さんにお姫様抱っこをされたまま馬車まで向かうの?
うん、その通りだった。
お母さんなら僕のことなんて楽勝で持ち上げるけど、流石にこの格好はとても恥ずかしかったです。
そして、そのままお母さんに馬車に乗せられました。
「お母さん、大勢の人の注目を浴びてとても恥ずかしかったんだけど……」
「あら、幾つになっても息子は可愛いものよ。だから、気にしなくていいのよ」
お母さん、僕の言いたいことはそういう事じゃないんだけど……
何にせよ、お喋りしているうちにあっという間にオラクル公爵家に到着しました。
そして、お母さんに抱っこされて馬車から降ろされて車椅子に乗せられます。
よく考えたら、お母さんじゃなくて屈強な護衛に運んでもらっても良い気がします。
でも、そんな事を言ったら、僕がお母さんに瞬殺されちゃいそうです。
車椅子に乗った僕の事をリルムさんが押していき、屋敷の中に入りました。
すると、レガリアさんがあることを言ってきました。
「ナオ君は、暫くは一階の客室で生活しましょう。食堂やお風呂も一階にあるからね」
小さめの客室を用意して貰ったので、当分はこの部屋で過ごすことになりました。
早く階段の昇り降りが出来て、元の部屋で過ごせるようになりたいな。
因みに、お母さん達は明日実家に帰るそうなので、今夜はサマンサお姉ちゃん、カエラ、キースは僕の部屋を使うそうです。
そして、早速セードルフちゃんとルルちゃんが僕のいる客室に遊びに来たのだけど、やっぱり僕はまた体力が戻っていないので直ぐに寝ちゃいました。




