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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第三百十三話 この二日間みんなは何をしていたの?

 結局、その日は食べて寝て食べて寝ての一日でした。

 時々アーサーちゃんとエドガーちゃんが僕の様子を見に来たけど、僕は殆ど寝ちゃっていました。

 翌日、ようやく少し体調が回復した気がしました。

 リルムさんも、昨日よりも顔色が良いと言っていました。

 体のふらつきも、だいぶマシになった気がします。

 でも、移動は引き続き車椅子を使うことになりました。


「ナオ君、少し体調も良くなったみたいだね」


 食堂に行くと、シンシアさんがニコリとしながら声をかけてくれました。

 今日は既に朝食を食べ終えた人が多く、残りはいつも朝は眠いナンシーさんとシャーロットさんだけでした。

 すると、シンシアさんがある事を話してくれました。


「ナオ君、調子も良さそうだから披露宴の後の話をしてあげるわ。朝食を食べたら、応接室に移動しましょう」


 シンシアさんの提案に、僕も同意しました。

 僕が刺された後、どうなったのかを知りたいんだよね。

 今日も食べやすい食事だったけど、あっという間に食べて応接室に移動しました。

 ナンシーさんとシャーロットさんも、一緒に同席してくれるそうです。


「では、簡単に話をしましょうか。因みに、ハラグロ伯爵への聴取は継続中だからナオ君を毒ナイフで刺した理由はまだこれから分かるわ」


 捜査に関する事でまだ話せないことでもあるのかなと思いつつ、僕は姿勢を正してシンシアさんの話を聞きます。


「披露宴でナオ君が刺された後の話はエミリーから聞いていると思うけど、何というかもの凄いスピードで捜査が行なわれたわ。ハラグロ伯爵の屋敷に着くと、スラちゃんがあっという間に鍵を解錠して屋敷に雪崩れ込んだわ。キキちゃんが全てのハラグロ伯爵家の者と使用人を鑑定して、犯罪者は全て検挙されたわ。そして、執務室などを複数のスライムが隅から隅まで調べて関与している犯罪組織の拠点を探し当てたのよ」


 僕の横で一緒に話を聞いているリルムさんが思わずぽかーんとしちゃったけど、間違いなくみんな僕が刺されてもの凄く怒っていたんだね。

 しかも、犯罪組織の拠点を探し当てるまで屋敷に突入して僅か五分だったそうです。

 同行していたナンシーさんも、その場面を思い出して思わず苦笑していました。


「犯罪組織の拠点を見つけたら、今度は大きくなったドラちゃんにナオ君の家族とヘンリー、それに多数のスライムが乗り込んで行ったわ。クロちゃんなんかは、更に証拠品を見つけるとやる気になっていたわよ。念の為にスラちゃんが拠点に潜入して確認を行なってから突撃したらしいけど、あっという間に全員を倒したらしいわ。今回は、ナオ君のお父さんもかなり怒っていたみたいよ。ついでに、スライムの調査で発覚した周囲にある犯罪組織も壊滅させたらしいわ」


 お母さんとサマンサお姉ちゃんはともかくとして、お父さんが激怒するって中々珍しい気がします。

 僕の家族だから、それだけハラグロ伯爵家と犯罪組織に怒っているんだね。


「結婚式の日はこのくらいで終わって、昨日はついでに発覚した犯罪組織を根こそぎ壊滅させていたわ。流石に今日はお休みにしているけど、実際には捕まえた犯罪者の数が多くて聴取が追いついていないのよ。催眠聴取の許可が出ているから、スラちゃんが他のスライムにやり方を教えながら行なっていたわ」


 うーん、話を聞けば聞くほど凄いことが行なわれているのだと実感してしまった。

 あと、スラちゃんが他のスライムたちに催眠術以外にもとんでもない事を教えていそうでちょっと怖かったりして。

 大体話はこのくらいみたいで、後はハラグロ伯爵と関係者の聴取結果次第ですね。


「ナオ君は、周囲のことを気にせずにゆっくり休めば良いのよ。みんなナオ君の事が好きで、それでナオ君の為に怒ってくれているわ。そこまで人望があるのって、とっても凄いことなのよ」


 シャーロットさんもニコリとしながら話してくれたけど、みんな僕のために動いてくれてとてもありがたいですね。

 僕の体に負担をかけちゃうといけないので、僕は応接室から医務室に戻りました。

 昼食後にオラクル公爵家に戻る予定なので、それまでゆっくり寝ていようと。

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