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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第二百五十四話 祭壇が大変なことに

 ところが、翌朝大変なことが起きてしまったのです。

 僕たちも着替えて教会に行くと、昨日お父さんとかが一生懸命作った特製祭壇が無惨にも壊されていたのです。

 更に、特製祭壇にお供えられていた作物も床に散らばっていました。


「今朝、教会内で破壊音が聞こえたと思ったら……」


 サマンサお姉ちゃんが色々と話をしてくれたけど、昨日シスターさんと一緒に泊まった人たちで朝食の準備をしていたら教会から大きな音が聞こえたそうです。

 となると、まだこの近くに破壊した人たちが隠れていそうですね。


「「クンクンクン……」」


 クロちゃんとギンちゃんが、教会内に残った匂いを元に犯人を探し始めました。

 二匹は鼻がとてもいいから、直ぐに目的地に向かい始めました。


「「ワンワン!」」

「こっちって、森の中じゃなくて村の中だぞ?!」

「どこに向かっているんだ?!」


 クロちゃんとギンちゃんは、何故か村の中を迷うことなく進み始めました。

 僕も村の人たちもクロちゃんとギンちゃんの後をついていったけど、程なくして一軒の空き家の前に到着しました。

 探索魔法を使うと、空き家の中に三人の反応がありました。

 なので、村の男の人が厳重な準備をして空き家の中に入ったのだ。


「「「くそ、離しやがれ!」」」

「あっ、お前らは!」


 空き家の中に隠れていたのは、何とあの村で横暴を働いていた三家のものだったのです。

 確か嫁にいって、実家の件で離縁させられて強制労働刑になっていたはずです。

 でも、姿を見ると着ているものもボロボロですね。

 取り敢えず拘束して、代官経由で兵を呼んでもらうことになりました。

 詳しくは、取り調べを受けてもらわないとね。

 そして、やることはまだまだあります。


「よっしゃ、祭壇をちゃちゃっと作っちまうぞ!」

「「「おー!」」」


 ということで、村の人たちが教会の近くに集まって特製祭壇を作ることになりました。

 元々古くてボロボロってのもあったので、今年の収穫祭が終わったら作り直す予定だったそうです。

 材料も確保しているので、さっそくみんなで作り始めました。


「よーし、ナオとスラちゃんはこの寸法で木材を魔法で切ってくれ」


 シュイン、スパッ。


 お父さんに指示された長さに、どんどんと風魔法で木材を切っていきます。

 細かい装飾は来年以降にして、先ずは形にしちゃうのが優先です。

 どんどんと木材にはめ込むところが彫られていって、一時間もかからずに祭壇が出来上がりました。

 もう一度教会内に特製祭壇を運んでいき、お供え物を設置します。

 これで、収穫祭の準備は完了ですね。

 ちなみに、あの三家の女性は代官邸で拘束されているんだけど、代官も収穫祭に参加します。

 なので、教会内の片隅でみんなで三人を監視している方が良いということになりました。


「なっ、何で祭壇が出来ているんだよ?!」

「私たちの家が主役じゃない収穫祭なんて認めないわ!」

「私たちの存在を認めない村なんて、潰してやるんだから!」


 三人は出来上がった特製祭壇を見て驚きとともに大声を上げていたけど、やっぱり自分勝手なことばかり考えていたみたいですね。

 今まで村の中心にいたから、惨めな生活をした上に自分たちのことが関係なくなっているもんね。

 でも、確か三家と元代官の関係者ってこの村と王都には立ち入り禁止だったはず。


「しょうがないでしょうが。どこにも行けなかったんだから」

「冒険者活動なんて嫌だし、夜の仕事なんてもっと嫌だわ」

「私たちに迷惑をかけたのだから、ナオの財産を寄越しやがれ」


 うーん、前に冒険者ギルドであった件となんだか同じだね。

 僕は思わず苦笑しちゃったけど、村の人がカンカンに怒っちゃいました。


「お前ら、さっきから自分勝手なことばかり話しやがって!」

「祭壇をぶっ壊した理由も理由だし、謝罪無しなのかよ!」

「煩いから、口を塞いでおくか」

「「「ふがふがふが……」」」


 村の人が更に三人を拘束しちゃったけど、息はできているみたいだし問題は無さそうです。

 その間に、収穫祭の準備も整いました。

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