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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第二百三十四話 山沿いの王国直轄領へ

 そして、いよいよ山沿いの王都直轄領でのお仕事の日になりました。

 王都から離れたところにあるので、森の浄化や害獣駆除の他にも村人への奉仕活動も行う予定です。

 僕たちは、準備を整えて王城に向かう馬車に乗り込みます。


「じゃあ、いってきまーす!」

「キュー!」

「いってらっしゃーい!」

「あー!」


 僕たちを乗せた馬車は、セードルフちゃんとルルちゃんの見送りを受けて出発しました。

 でも、オラクル公爵家から王城まではとても近いから、あっという間に到着します。

 既に、玄関前にはヘンリーさんたちが待っていました。

 僕たちも、馬車から降りてヘンリーさんに挨拶します。


「ヘンリーさん、おはようございます。シンシアさんとエミリーさんも、おはようございます」

「おはよう、ナオ君」

「おはよう、ナオ君は朝から元気ね」

「ふふ。そこが、ナオのいいところよ」


 みんなと挨拶をしたところで、さっそく現地にむけて出発します。

 ドラちゃんも大きくなり、僕たちも乗り込みます。


「グルルル!」

「気をつけて行ってくるのよ」

「いってらっしゃーい!」

「しゃーい!」


 マリアさん、アーサーちゃん、エドガーちゃんの見送りを受けて、大きくなったドラちゃんは空高く飛び上がりました。

 本来なら目的地の山沿いの王国直轄領まで馬車で何日もかかる距離だけど、大きくなったドラちゃんなら三十分もかからずに到着します。

 空を飛ぶドラちゃんって、本当に速いよね。

 流石に村の中には着陸できないので、ドラちゃんは村の前に着陸しました。


「さて、一度代官のところに行って話を聞いてこよう」


 村の状況を確認するために、ヘンリーさんを先頭にして村の中に入りました。

 すると、村の中に入ると何箇所かから湯気が立ち上っていました。


「わあ、凄いです。これが温泉の湯気なんですね!」

「ふふ、そうよ。天然温泉の源泉から湯気が出ているのよ。ここの温泉は美肌効果に優れているから、とっても楽しみにしていたのよ」


 シンシアさんがとても楽しそうに話してくれたけど、ここの温泉には様々な効能があるんだって。

 だからたくさんの人が温泉に入りに来ているそうで、現に今も多くの観光客が村に足を運んでいます。

 とっても活気のある村なんだね。


「だからなのか、他の村に比べるとよどみも溜まりやすい。不審なものもいるかもしれないから、十分に気をつけるように」


 ヘンリーさんが僕たちに注意してくれたけど、色々な人が集まる分危険もあるそうです。

 ということで、最初に代官の家に到着しました。

 家と言うよりかは、小さめのお屋敷みたいですね。

 代官の家に入ると、僕たちは直ぐに応接室に案内されました。

 すると、見たことのないお菓子が出てきました。


「なんだろう、このお菓子は。おまんじゅうに似ているね」

「キュー」

「ふふ、これは温泉まんじゅうといって、この村の名物なのよ。中にあんこが入っていて、とっても美味しいのよ」


 ナンシーさんが僕たちの前に置かれたお菓子の説明をしてくれたけど、白色の生地の中はあんこらしい。

 試しに一個食べてみよう。


「もぐもぐ。わあ、とっても甘くて美味しいです!」

「キュー」

「「アン!」」


 僕だけじゃなくて、スラちゃんたちも温泉まんじゅうがとても美味しいと絶賛していました。

 ドラちゃんなんて、もう一個おかわりしていますね。

 そして、暫くすると代官が応接室に入ってきました。

 白髪交じりの茶髪を短めにしている、背の高い優しそうな人です。


「ヘンリー殿下、皆さま方、お待たせして申し訳ありません」

「いや、こちらが時間よりも早く着いたのだ」

「ほほ、ドラゴンが見えた時はとても驚きましたが、攻撃的な意思がないことは直ぐに分かりましたぞ」


 代官とヘンリーさんが握手をしながらにこやかに話をしているけど、事前にドラちゃんが村の前に着陸すると連絡してあったので特に混乱はなかったそうです。

 代官と初めて会う僕たちも自己紹介をして、席に座ります。

 すると、代官は僕の目の前にあるお皿に乗っているはずの温泉まんじゅうが空っぽになっているのに気が付きました。


「ほほほ。『白銀の竜使い』様は、温泉まんじゅうがお気に召されたみたいですな」

「とっても美味しかったです。他のみんなも、とても美味しいって大絶賛していました」

「それは何よりです。『白銀の竜使い』様も大絶賛っと言えそうですな」


 代官が上機嫌に話していたけど、普通に美味しかったしドラちゃんも大絶賛にしても良いかもね。

 他の人たちも、僕たちを見てニコニコしていました。

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