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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第二百二十八話 オカネスキー伯爵を撃退

「くそがー! 俺の邪魔をしやがって!」


 サッ、ごくごく。


 なんとオカネスキー伯爵は懐からポーション瓶みたいなものを三つ取り出して、一気に全部飲んじゃいました。

 すると、オカネスキー伯爵の体から、歪な魔力が溢れ出てきました。

 オカネスキー伯爵が飲んだものって、もしかして!


 ミシ、ミシミシ。


「殺す、コロスコロス……」


 ズゴゴゴゴ……


 オカネスキー伯爵の体が歪に膨れ上がり、遂には服も破りました。

 まるで悪魔みたいな表情に変わり、にゅっと牙まで生えています。

 でも、僕はまだ動けません。


「すみません、建物の浄化が終わるまであと少しかかります!」


 そうです、僕、スラちゃん、ドラちゃんは、まだ建物の中のダークシャドウを浄化している最中です。

 魔獣化を抑えるためには浄化魔法が必要なんだけど、僕たち以外だと他に聖魔法を使える人が勇者パーティにはいません。

 それでも、ヘンリーさんは慌てていませんでした。


「回復魔法の状態異常回復魔法でも、魔獣化には少し効果があることが判明している。シンシア、エミリー、奴が完全に動き出す前に、できるだけのことをするぞ」

「「了解!」


 ヘンリーさんの指示を受けて、シンシアさん、エミリーさん、そしてシアちゃんが魔法の準備を始めました。

 今まで押収したものの解析などで、実は魔獣化するという異常な状態を食い止める意味で状態異常回復魔法も一定の効果があることが分かったそうです。

 聖魔法の浄化魔法はダークシャドウや穢れた血そのものを浄化するので、魔法としての作用が違うそうです。


 シュイン、シュイン、シュイン、ぴかー!


「グオー!」


 二人と一匹が状態異常回復魔法を放つと、魔獣化しているオカネスキー伯爵が苦しみ始めました。

 状態異常回復魔法の効果は限定的とはいえ、そもそも二人と一匹の魔力がとても凄いから効果も大きかった。

 オカネスキー伯爵の魔獣化が穏やかになったタイミングで、今度はヘンリーさんとナンシーさんが素早く動き始めました。


 シャキーン、ダッ。


「「はあああ!」」


 ザシュ、ザシュ!


「グアアア!」


 二人の強烈な斬撃が魔獣化したオカネスキー伯爵を襲い、堪らず大きな唸り声を上げていた。

 オカネスキー伯爵はヘンリーさんとナンシーさんを攻撃しようと手足をぶんぶんと振り回すけど、動きが速いだけで単調なので直ぐに回避出来ます。


「攻撃魔法を放ちます、離れて下さい!」


 シュイン、ズドーーーン!

 シュイン、バリバリバリ!


「ウギャー!」


 間髪入れず、今度はシンシアさんのウォーターカノンとエミリーさんのライトニングが魔獣化したオカネスキー伯爵を襲いました。

 ものすごい魔法攻撃に、オカネスキー伯爵も全く対応できません。

 もしかして、これって浄化魔法なくヘンリーさんたちだけで魔獣化したオカネスキー伯爵を倒しちゃうんじゃないかな。

 おお、こっちの作業も無事に終わったよ。


「ヘンリーさん、建物の中とダークシャドウの浄化が終わりました!」

「連続で悪いが、こちらを手伝ってくれ。ナオ君は、ここは剣で戦ってみよう」


 まさかのヘンリーさんからのリクエストだけど、スラちゃんとドラちゃんは自分たちだけで浄化は大丈夫だと触手と手をふりふりとしていました。

 先ずは、浄化魔法が放てるように魔獣化したオカネスキー伯爵の足止めをしないと。

 僕は、剣を構えて一気に身体能力強化を使いました。


 シュイン、スッ。

 スパッ!


「ギャー!」


 僕は、魔獣化したオカネスキー伯爵の足元に素早く近づいて、すれ違いざまに足を斬りつけた。

 オカネスキー伯爵は、叫び声をあげながら膝をつきます。

 更に、ターンをしてもう一度オカネスキー伯爵の足を斬りつけます。

 オカネスキー伯爵は、僕に斬られた痛みで大きな声をあげながら動けなくなりました。


 シュイン、ぴかー!


「グォオオオ!」


 バタリ。


 そして、間髪入れずにスラちゃんとドラちゃんが魔獣化したオカネスキー伯爵を目掛けて浄化魔法を放ちました。

 浄化魔法の光に包まれながら、オカネスキー伯爵は徐々に体が小さくなっていきました。


 シュイン、ぴかー!


 更に、僕も浄化魔法を放つとオカネスキー伯爵の体が一気に小さくなっていきました。

 そして、最終的にはまたまた白髪姿でげっそりと痩せ細ったオカネスキー伯爵の姿がありました。

 取り敢えず、僕がつけた足の切り傷もあるので回復魔法で治療しておきます。


「うーん、何だかいつもよりもげっそりしちゃいましたね……」

「暗黒杯の血をポーション瓶で三本も飲んだんだ。それだけ強い反動が出たのだろう」


 担架に乗せられて運ばれていくオカネスキー伯爵を見ながら、僕とヘンリーさんは戦闘の感想を言っていました。

 更に、建物の中にはシンシアさんたちと兵が入って行き、中にいた人たちを連行していきました。

 スラちゃんもシンシアさんたちと一緒に建物の中に入って、暗黒杯の無効化の処理を行うそうです。

 そんな中、ヘンリーさんは僕たちにあることを指示しました。


「ある程度落ち着いたら、今度はオカネスキー伯爵家への強制捜査を行う。今夜中に、ある程度は片付けるぞ」

「「「はい!」」」

「キュー!」

「「ワンワン!」」


 僕たち全員が、ヘンリーさんに返事を返します。

 ここまで来たら、明日に残す必要はないもんね。

 ということで、僕も早くオカネスキー伯爵家に行けるように後片付けの手伝いを始めました。

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