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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第二百二十五話 スラム街にある不審な建物

 オカネスキー伯爵のオラクル公爵家への押しかけがあった翌日、僕たちはいつも通りに勇者パーティとして活動を行います。

 今日は、本来なら昨日やる予定だった別のスラム街にある犯罪組織の壊滅作戦です。


「はあ、まさか本当にオカネスキー伯爵が王城に殴り込みに来て、父上にオラクル公爵家への慰謝料請求に関する申し入れをするとは思わなかった……」


 実は昨日オカネスキー伯爵が陛下に文句を言うと豪語していたけど、本当に陛下に文句を言いに行ったそうです。

 そのため、ヘンリーさんたちも余計な仕事が出来て大変だったらしいです。

 ちなみに、「余も招待されていないので、パーティーに参加していないぞ」と陛下が反論して、その場は何とか収まったみたいです。

 伯爵以上ならともかくとして、貴族爵位の中でも下位の男爵レベルの襲名披露パーティーに国王陛下は来ないもんね。


「しかし、ナオ君が言っていたオカネスキー伯爵の『力を手にする』発言は気になる。それに、ナオ君の友達が全員怪しいって言っていたのも、オカネスキー伯爵を更に警戒する材料になる」


 ヘンリーさんの意見に、特にスラちゃんたちが激しく同意していました。

 僕も、あのオカネスキー伯爵は絶対に怪しいと思っているよ。

 そんな中、僕たちを乗せた馬車はスラム街の一角にある小さな教会に到着しました。


「今日の目的地は、教会の目の前にある建物だ」


 えー!

 まさか、教会の目の前で堂々と悪いことをしている人がいるなんて。

 でも、クロちゃんとギンちゃんが絶対に怪しいと小さく答えてくれたので、これは間違いなさそうです。

 ということで、先にスラちゃんが怪しい建物の中に潜入してくれることになりました。

 その間に、僕たちは教会の中に入ります。


「皆さま、ようこそ当教会へ」


 教会に入ると、随分と若いシスターさんが僕たちを出迎えてくれました。

 話を聞くと、このスラム街出身の人だそうです。

 ちなみに、今度スラム街の対応をする際に、この教会が拠点になるそうです。

 ただ、孤児を受け入れるだけのスペースがないので、大教会にある孤児院に送る予定です。

 そんな中、シスターさんが目の前の建物について教えてくれました。


「私は生まれてからずっとこのスラム街におりますが、目の前の建物に人が出入りし始めたのはここ最近になります。昼間はあまり活動しておらず、夜に人が集まります」


 うーん、スラム街に詳しいシスターさんも不審に思うレベルなんだ。

 もうこれだけでも、とても怪しい建物ですね。

 そして、決定的な話をしてくれました。


「あっ、そういえば数日前から黒尽くめの人とともに豪華な服を着た人が教会前の建物の中に入ることがあります」


 えーっと、その黒尽くめの人って邪神教の人ではないかな。

 それに、こんなスラム街に豪華な服を着ている人が来るなんて、絶対におかしいよね。

 すると、怪しい建物に偵察に行っていたスラちゃんがすすすって教会の中に入ってきました。

 そして、疑問が確信に変わる報告をしました。


「あの建物の中に、暗黒杯があったそうです。既に、暗黒杯をちょっと弱体化させているそうです。あと礼拝っぽい日が決まっていて、ちょうど今夜行うそうです」


 僕がスラちゃんの言葉を通訳すると、ヘンリーさんたちもうんうんと頷きました。

 というか、ほかの面々もスラちゃんの言っていることを理解しているっぽいよ。


「私はシアちゃんがいるし、アーサーとエドガーもよくスライムを見せにくるわ。だから、なんとなく言いたいことは分かるのよ」


 あっ、そっか。

 エミリーさんが詳しく教えてくれたけど、みんなの周りにスライムと一緒にいる人がたくさんいるもんね。

 特に最近はちびっ子たち全員がスライムと一緒にいるし、そういう意味ではスライムと意思疎通しやすいのかもしれません。

 いずれにせよ、作戦を立て直すことにしました。


「邪神教への拠点の突入は、今夜行うことにする。ついでに、集まってくるものを一斉に捕縛して聴取を行うようにしよう」


 ということで、ヘンリーさんの方針に変更となりました。

 何気に夜間の活動は初めてだから、ちょっとワクワクしています。

 ヘンリーさんが各所に連絡して、陛下の承認も無事におりました。

 ではでは、もう一つのお仕事をすることにしましょう。


「スラム街の対応だが、先ずは治安維持を先決にしよう。ここは犯罪組織が多めなので、炊き出しの前にどんどんと犯罪組織を潰していく」


 今回は、先に犯罪組織を潰すことになります。

 規模が小さいスラム街の割に、犯罪組織がたくさんあるそうです。

 僕も、頑張って犯罪者を捕まえないといけないですね。

 そのためにも、今夜邪神教の拠点がある建物を潰さないと。


「炊き出しに必要なものは、全て大教会から搬入します。その他、必要な人員とかも全て手配します」

「ご配慮頂き、感謝申し上げます。当教会は三人で経営をしていますので、何かをするとなると手が足りず……」


 シスターさんがヘンリーさんに頭を下げていたけど、もちろん無料治療とかで僕たちも頑張ります。

 そして、僕たちがシスターさんと奉仕活動の話をしていた間にスラちゃんがササッと犯罪組織の拠点に侵入してだいたいのことを把握したそうです。

 今夜、ついでに小さな犯罪組織を潰そうとしているみたいですね。

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