表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

180/381

第百八十話 物陰からの襲撃

 昼食を食べた後は、午後も頑張って治療を進めます。

 更に保護した子どもが増えたけど、もう少しなら増えても大丈夫みたいです。


「あの、ワンちゃんも大丈夫?」

「キューン」

「ええ、大丈夫よ。大事な家族だもんね」


 子犬を抱いた小さな男の子にも、シャーロットさんは優しく声をかけます。

 この男の子も子犬も、お互い大切な存在なんだろうね。

 教会のシスターも、全然大丈夫だと一人と一匹の頭を優しく撫でていました。

 何だか、仮設孤児院もあっという間に賑やかになってきたね。

 こうして今日の奉仕作業も無事に終わり、撤収作業に入りました。


「今日もクロちゃんは大活躍だったね」

「キャンキャン!」


 クロちゃんはまたまた多くの犯罪者を見つけ出し、結果的にシャーロットさんへの襲撃を完全に阻止しました。

 中には列から飛び出して刃物を持ってシャーロットさん目掛けて突っ込んできた犯罪者がいたけど、シンシアさん、ナンシーさん、エミリーさんのトリプル魔法で吹き飛んでいたっけ。

 治療の方にも不審者はいたけど、こちらも全部クロちゃんとドラちゃんが見抜いていました。

 その代わりに、兵は捕まえた犯罪者の連行で大忙しだったけど。

 そういえば、ヘンリーさんとスラちゃんは犯罪組織を更に三つ潰していたっけ。

 こちらも、護送用の馬車がひっきりなしに動いていました。

 さてさて、今日の僕の最後の作業として仮設住宅を土魔法で作ります。

 今まで作った仮設住宅と同じ作りで良いそうなので、簡単にできそうですね。

 ではでは、さっそく作っちゃいましょう。


 シュイン、ズゴゴゴゴ。


「「「凄い凄い!」」」


 仮設孤児院に入った子どもたちが僕とドラちゃんの側で大はしゃぎしているけど、こうしてはしゃげるほど元気になったみたいだね。

 子どもたちは、チェックを兼ねてさっそく仮設住宅の中に入って行きました。

 たくさんの子どもがドタバタしても、全くびくともしていないのでホッと一安心です。


 ザッ。


「キャンキャン!」


 すると、物陰から僕たちの様子を見ている人たちが。

 あっ、悪い人の感じがします。

 クロちゃんも激しく吠えているし、間違いなく犯罪者ですね。

 僕とドラちゃんは、直ぐに魔力を溜め始めました。


「「「おらー! 死にさらせ!」」」


 刹那、物陰から十人以上の犯罪者が刃物を手にして僕に突っ込んできました。

 どうやら、完全に僕がターゲットみたいですね。

 でも、もう魔力も十分に溜まっています。

 僕とドラちゃんは、一気に溜めた魔力を開放しました。


 シュイン、ズドドドドーン!


「「「うぎゃー!」」」


 ズサー。


「「「すごーい、カッコいい!」」」


 襲ってきた犯罪者は、僕とドラちゃんのホーリーバレットの一斉掃射をモロに全身に受けて思いっきり吹き飛んでいました。

 うーん、なんとも呆気ないなあ。

 直ぐに兵が拘束したけど、全員まともに動けないですね。

 見た目はとても派手な魔法攻撃だったので、子どもたちは大興奮ですね。

 周囲を探索魔法で確認したけど、他に隠れているのはいなさそうですね。


「くそっ、あんな大魔法を使ったから魔力が尽きていたんじゃないのかよ!」

「話が違うぞ! ちびなのに、何であんなに強いんだよ」

「ただの治癒師じゃなかったのかよ!」


 連行される際にギャーギャー騒いでいたけど、どうやら僕が勇者パーティの中で一番小さくて弱いって思ったから襲ってきたみたいです。

 確かに、僕は他の人と比べると剣技も魔法もまだまだの弱い存在だもんね。

 それでも、毎日訓練して頑張っているんですよ。


「ナオに喧嘩を売るなんて、馬鹿な連中もいたものね」

「僕は、見た目はちびっ子ですから。だから、ターゲットになってもしょうがないと思いますよ」

「そりゃそうなんだけどね。ともかくとして、直接襲ってくるのもいるから今後も気をつけないとね」


 エミリーさんも、ちょっと呆れた感じで僕に話しかけて来ました。

 なにはともあれ、今日はこれで終わりだし後は帰るだけですね。


「ふふ、今日も私を守ってくれてありがとうね」

「キャン!」


 クロちゃんは、シャーロットさんに頭を撫でられてとってもご機嫌です。

 頑張ったぞと、尻尾をブンブンと振っています。

 実際にとっても頑張ったのは間違いないもんね。

 そして、シャーロットさんはまた明日も来ると言って馬車に乗って王城に戻って行きました。

 

「さて、明日も今日とほぼ同じ内容の活動になるだろう。あと、犯罪組織を多数壊滅させたが、聴取の結果次第では貴族側の家宅捜索も入るだろう。そちらは、ブレアに任せる予定だ」


 ヘンリーさんが明日の予定を教えてくれたけど、あれだけ多数の犯罪者が捕まったのだから絶対に資金源とかの繋がりで怪しい貴族はいるはずだよね。

 大小合わせるとまだまだ犯罪組織は残っているし、本命の邪神教に繋がっている組織もあるはずです。

 そう考えると、まだまだやることはたくさんあるよね。

 僕たちも馬車に乗り込んで王城に向かったけど、明日もまた忙しくなるなと思いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ