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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第百七十一話 初めての薬草採取講師 実践編

 休憩を兼ねて、受付のお姉さんに実際に町の外に行くと報告をします。

 すると、受付のお姉さんの方から僕に話しかけてきました。


「ナオ君、受講生がとっても良かったと褒めてくれたわ。一生懸命だし、教え方も良かったってよ」

「えっ、そうなんですか? とっても嬉しいです!」

「まあ、これからの実践編が難しいんだけどね。気をつけて行ってくるのよ」


 受付のお姉さんに手を振ってから、僕たちは冒険者ギルドを後にしました。

 段々と暖かくなってきたし、今日は天気もとてもいいですね。

 ということで、いつもの薬草採取をする場所に到着しました。

 いつもの王都防壁の門の直ぐ近くです。


「はい、ここが僕が薬草採取をする場所です。ここなら、何かあっても直ぐに兵に助けを求める事ができます」

「あっ、確かにここでナオ君が薬草採取をしているのを見た事があるよ」

「ここならとても安心な場所だし、確かにお勧めの場所ね」


 受講生のお姉さんは、僕がこの場所で薬草採取をしているのを見たことがあるんだ。

 どこで誰に見られているか分からないね。

 すると、スラちゃんがさっそく薬草を何枚か集めて、周りの人に渡していました。

 クロちゃんも、薬草の匂いをクンクンと嗅いでいます。


「これが薬草です、見て分かる通り、この辺りにもいっぱい生えています。薬草は、できるだけ丁寧に採りましょうね。でも、視線が下になるから周囲を監視する人が必要です」

「あー、確かに実際にやってみるとナオ君に言われたことがよく分かるわ」

「ついつい、薬草を集めるのに熱中しちゃうわね」


 受講生のお姉さんたちも、色々納得しながら薬草採取をしていました。

 クロちゃんも、自慢の鼻で次々と薬草を発見します。

 クロちゃんがいるだけで、いつもよりも薬草がたくさん集まりそうですね。

 こうして、午前中かけてたくさんの薬草を集めることができました。


「ふふ、その様子だとたくさんの薬草を集めることができたようね」

「はい、いっぱい集めることができました!」

「じゃあ、無事に講師終了ね。手続きをするわ」


 冒険者ギルドに戻り、受付で完了手続きを済ませます。

 他の人たちも、受講完了手続きをしながら採ってきた薬草を卸していました。

 みんな、たくさんのお金が入ってとっても良い表情です。

 すると、受付のお姉さんが受講生のお姉さんに話しかけていました。


「ねえ、最終的にナオ君の教え方はどうだったかしら?」

「とっても良かったわ。座学も丁寧だし、実際にたくさんの薬草が採れたわ」

「この分なら、私たちも回数を重ねればやっていけそうよ」


 良かった。

 これで駄目だしされたら、どうしようかと思っちゃった。

 スラちゃんも、大丈夫だったと触手をふりふりとしていました。

 流石は、僕のお兄ちゃんですね。

 すると、今度は受付のお姉さんが僕に話しかけてきました。


「じゃあ、これでナオ君の薬草採取講座は無事に終了ね。あと何回か講師が出来たら、正式に薬草採取講座の講師を任せることができるわ」

「わあ、そうなんですね。僕も頑張ります!」

「ナオ君は剣技がまだまだだけど、新人冒険者向け講座の座学はお願いできるかも。その辺りは、ヘンリー様と相談ね」


 確かに、僕は魔法特化型の冒険者だから剣技がそんなに上手くないんだよね。

 でも、流石に僕が初心者冒険者向け講座の講師をやるのは早いと思うよ。

 先ずは、薬草採取講座がしっかりできるようにならないとね。

 こうして、僕たちは冒険者ギルドを出てオラクル公爵家に向かいました。


「あら、そんなことがあったのね。じゃあ、今度ナンシーに剣技の訓練をつけてもらいましょう」

「おお、ナオにーにすごーい!」

「あぶー!」


 昼食時に何があったかを伝えると、イザベルさんたちはとても喜んでくれました。

 あと、ナンシーさんが僕に剣技を教えるとなると、嬉々としてやりそうな気がするよ。

 因みに、午後はスラちゃんがドラちゃんと一緒に軍の施設に行って尋問の続きをするそうなので、その際に色々と伝えると言っていました。


「じゃー、ごごは一緒にあそぼー!」

「あぶぶ!」


 そして、仲良しきょうだいが僕にアピールしていました。

 クロちゃんは屋敷に残るし、ちょうどいいのかもしれないですね。

 こうして、午後はみんなで色々な遊びをして過ごしました。

 因みに、夕方ナンシーさんがドラちゃんたちとともに帰ってきたんだけど、ナンシーさんよりもヘンリーさんとエミリーさんが僕に剣技を教えるととっても張り切っているそうです。

 うう、明日二人に会うのがちょっぴり怖くなっちゃった。

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