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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第百六十九話 みんな大活躍でした

 因みに、炊き出し班は教会の人が担当しています。

 いつもはスラちゃんが魔法でしゅぱぱぱってやっちゃうけど、今日はちびっ子三人のお守りだもんね。

 シャーロットさんは主に炊き出し担当なんだけど、治療班の方にも顔を出して色々な人と話をしています。

 今日もとても美味しい炊き出しができているので、並んでいる人も美味しそうに食べていました。

 そして、ある意味一番活躍していたのが遊撃班でした。


「キャンキャン!」

「あっ、俺にも分かったぞ。お前、目の前でスリをするとはいい度胸だな!」

「ひぃぃ、ご、ごめんなさい……」


 クロちゃんが大活躍していて、手が足らないので治療を終えた暇な冒険者が手伝ってくれました。

 どうも悪い人の臭いも何となく分かるみたいで、軽犯罪者をどんどんと捕まえています。

 きちんと冒険者には報酬を支払うけど、冒険者はシャーロットさんのためだって言っていました。

 シャーロットさんは、本当に町の人に人気があるんですね。

 もちろんダークシャドウ関連の不審者も捕まえていて、それは主にナンシーさんとエミリーさんが対応していました。

 クロちゃんが大活躍するので、町の人も時々クロちゃんの頭を撫でて褒めていました。

 小さい子から「可愛いワンちゃん」って言われているけど、良く思うとクロちゃんは黒狼の子どもなんだよね。

 こんな感じで、お昼の時間を過ぎるまで奉仕活動は順調に進んで行きました。


「ハグハグハグ」

「クロちゃん、がんばったんだー!」

「えらーい」

「なでなで」


 無事に奉仕活動は終わり、クロちゃんは少し冷ました炊き出しを美味しそうに食べていました。

 ちびっ子三人も大活躍だったけど、そろそろお昼寝の時間ですね。

 ということで、後片付けも無事に終わったし解散となりました。

 すると、シンシアさんが僕に話しかけてきました。


「ナオ君、明日は一日お休みね。ナンシーとエミリーも一緒に、式典関連があるのよ」

「あっ、そうなんですね。じゃあ、久しぶりに薬草採取でもしようかな?」

「ふふ。そうね、そのくらいにしてもらうと助かるわ。何かあったら、ナオ君の力を借りるかもしれないからね」


 ということで、明日は久しぶりに僕とスラちゃんたちで薬草採取を行うことになりました。

 さよならの挨拶をして、馬車に乗り込みます。

 ちなみに、スラちゃんはヘンリーさんたちと一緒に今週連行した人の聴取を行うそうで、エミリーさんの馬車に乗り込んで行きました。


「あのね、スラちゃんと一緒にいっぱい治療したんだ!」

「あら、そうなのね。頑張ったのね」

「頑張ったよー!」


 オラクル公爵家に着くと、セードルフちゃんはイザベルさんに一生懸命に説明していました。

 頑張っていたのは間違いないし、イザベルさんもとてもニコニコしていますね。


「さあ、頑張って疲れているからお昼寝をしましょうね。ルルちゃんも一緒に寝ましょうね」

「はーい」

「あぶー」


 ということで、仲良し兄妹はイザベルさんに連れられて部屋に向かいました。

 僕も、部屋に戻ってゆっくりします。


「「くー、くー」」


 すると、ドラちゃんとクロちゃんがベッドの上で寄り添って眠っちゃいました。

 一生懸命に頑張って、疲れたのもあるんでしょうね。

 ちなみに、今夜は頑張ったセードルフちゃんとクロちゃんにご褒美の夕食が振舞われる予定です。

 それまで、僕はシャーロットさんから渡された問題集を解きます。

 今週はとっても忙しかったから、帰ってから問題集を解いていたんだよね。

 そう思いながら、カリカリと問題を解いて行きました。


「わあ、美味しそう!」

「キャンキャン!」


 そして、夕食の時間になってスラちゃんも帰ってきたけど、セードルフちゃんとクロちゃんの目の前にはとても美味しそうな料理が並んでいました。

 ご飯大好きなルルちゃんが羨ましそうにお兄ちゃんの料理を眺めているけど、今日はお兄ちゃんが頑張った分だからね。


「じゃあ、明日はゆっくり冒険者活動する予定なのね」

「はい、暫く忙しかったので、久々に冒険者らしい活動をします」

「確かに、建物の浄化作業は大事だけど特殊なお仕事ね。クロちゃんは初めて普通の冒険者活動をするから、しっかりと教えてあげないとね」


 そっか、レガリアさんに言われて初めて気が付いたけど、クロちゃんが薬草採取に参加するのは初めてなんだ。

 この話を聞いてドラちゃんが頑張って教えるぞといき込んでいたけど、クロちゃんはとっても鼻がいいから結局何とかなっちゃいそうですね。

 こうして、頑張って奉仕活動したとセードルフちゃんが話す中、楽しい夕食は進んで行きました。

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