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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第百五十話 リーフちゃん大活躍

 翌日、僕はみんなと一緒にボンバー伯爵家の悪巧みに関与した貴族家の屋敷に向かいました。

 既に家の人は捕まっていて、捜索をするだけだそうです。

 午前中にこの貴族家の捜索をして、午後はまた別の貴族家の捜索をするそうです。

 そして、またまたこの二匹が大活躍を始めました。


 ごそごそごそ。


「凄いなあ、スラちゃんとシアちゃんが次々に証拠品を見つけているよ」

「キュー!」


 スラちゃんとシアちゃんが色々なところに潜り込んで、ものすごいところから証拠品を集めていました。

 なので、僕たちは基本的に荷物運びしかしていません。

 因みに、この貴族家の使用人は怪我をしていなかったので、僕とドラちゃんの出番はありませんでした。

 スラちゃんとシアちゃんの凄いところは、家具の隙間だけでなく家具の上にも登って色々と探し当てることです。

 多分、隠した本人も忘れていそうですね。

 しかし、二時間後にスラちゃんが離脱することになりました。

 というのも、ボンバー伯爵一派で捕まったものの中に供述を拒んでいる人がいるそうです。

 国家反逆罪なので通常よりも厳しい尋問なのですけど、頑として喋らないらしいです。

 なので、スラちゃんの催眠術の出番となりました。

 念の為に、ヘンリーさんも一緒に行くそうです。

 でも、僕たちとしてもスラちゃんの抜けた穴はとても大きかったし、シアちゃん一匹に負担をかけるのは駄目だってことになりました。

 なので、急遽バイトのスライムを雇うことにしました。


「リーフちゃん、がんばってね!」

「あー!」


 オラクル公爵家に寄って、セードルフちゃんのスライムであるリーフちゃんを連れて行くことになりました。

 セードルフちゃんもお友達に活躍して欲しいと思っていて、ルルちゃんも毎日一緒にいるお友達に声援を送っていました。

 リーフちゃんもやる気満々で、さっそくシアちゃんと色々情報交換をしていました。

 折角なので、早めに昼食を食べて二つ目の貴族家の捜索に向かいました。


 ごそごそごそ、ごそごそごそ。


「凄いなあ、リーフちゃんもいっぱい何かを見つけているよ」

「キュー」


 執務室に入ると、リーフちゃんも色々なところに入り込んで証拠品を見つけていました。

 またもや僕たちは荷物運びしかできないけど、ドラちゃんも一緒になって運んでいました。

 そして、シンシアさんの通信用魔導具に連絡が入って、もう一件の貴族家も捜索して欲しいらしいです。

 ちょうどいいタイミングで執務室の捜索が終わったし、直ぐ近くなので歩いて現地に向かうことにしました。


「うーん、何だかこう見るとスライムって凄いなあと思うわね。ナオのスラちゃんは特別だと思っていたけど、他のスライムもこんな凄いことをするんだね」

「お義姉様の言うことも良く分かりますわ。私のシアちゃんも、ここまで凄いスライムになるとは思いませんでしたし」


 サマンサお姉ちゃんとエミリーさんが仲良くお話しているけど、確かにスラちゃんは完全にスライムの域に収まっていないかも。

 ドラゴンのドラちゃんのご主人様だし、魔法も僕より上手だし、催眠術も使えるんだよなあ。

 それに、ヘンリーさんの参謀として活躍しているから、実は裏で色々暗躍していたりして。

 そんなことを思いながら、三件目の屋敷にやってきました。


 ごそごそ、ごそごそ。


 今度もシアちゃんとリーフちゃんが喜々として執務室の捜索をしているけど、ちょっと重い荷物を運ぶのもありました。

 すると、サマンサお姉ちゃんがやっと出番がきたと張り切っていました。

 お金の入った麻袋を一気に十個も運ぶなんて、やっぱりサマンサお姉ちゃんは凄いです。

 更に、ソファーや執務室の机を軽々と持ち上げたりしています。

 まだまだ弱々な冒険者の僕とは比べ物にならないね。

 こうして、みんなの活躍もあって十分な証拠が集まったそうです。

 そして、スラちゃんは明日もヘンリーさんと一緒に聴取を行うそうなので、今日は王城に泊まりになったそうです。

 きっと今夜は、アーサーちゃんとエドガーちゃんと一緒に賑やかにしているかもしれませんね。

 そして、明日も別の貴族屋敷を捜索するそうなので、そのお手伝いをすることになりました。

 僕たちも、帰り支度をして馬車に乗って帰りました。


「おー! リーフちゃん凄ーい!」

「あうあう!」


 オラクル公爵家に帰ったリーフちゃんが、どれだけ頑張ったかセードルフちゃんとルルちゃんに一生懸命説明していました。

 友達が一生懸命頑張ったので、もちろん二人も大喜びです。

 頑張ったリーフちゃんには美味しい夕食が用意されていて、美味しそうに食べていました。

 そんなリーフちゃんのことを、セードルフちゃんもニコニコしながら撫でていました。

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