プロローグ
小説を投稿するのは初めてです。
ぼちぼちやっていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
あ。
あ、あー。マイクテスト、マイクテスト。
OK?OK。んんっ
小説。
まあ、小説といっても色々定義があるみたいですけど、物凄く簡単に言うと『物語を読む物』だと私は思っています
ファンタジー。SF。ホラー。恋愛。サスペンス。推理。冒険活劇。ハーレム。異世界転生。俺TUEEE。etc…
今日に至るまで数多くの小説が生まれてきました
昔は本に書かれたものがほとんどだったけど、インターネットの普及によって出版社の力を借りなくても簡単に小説が作れるようになりました
そう。今は誰もが小説家になれる時代なのです
誰もが小説家になれるようになり、誰もが小説家を目指し、そして
誰もが知っている超有名一番星キラキラな小説家に成れた人もいれば
誰もが知らない、誰も読んでくれない星屑のようになった小説家もいます
小説家を目指す動機だって多種多様、色んな人たちがいました
自分が考えた小説を他人に見てもらいたい、
自分の小説が世間に受け入れられるのか試してみたい、
書籍化までこぎつけて印税ガッポガッポ手に入れたい、
あわよくばアニメ化されて人生ウハウハな生活を送りたい…
まあ、ぶっちゃけ小説を書く動機なんて何でもいいでしょう
小説は小説家だけでは成り立ちません。それを読んでくれる『読者』が必ず必要です
しかし、小説を書いたからと言って読者が読んでくれるとは限りません。つまらないものなんて読みたくないですしね。私だって面白くないのは嫌です
読者が求めているのは『限りある人生に残された時間を削るに値する面白い作品』です。あ、因みにこれは私の持論です。読者の皆さん全員がそうだってわけじゃないですよ?
とにかく、読んでもらうには時間を削るに値する『何か』が必要です
え?『何か』って何だって?知りませんよそんなこと。そんなの知ってたら私が担当した人たち全員売れてますよ
こほん。ま、売れた人たちは『何か』を見つけることが出来たんでしょうね
え?小説家と一緒に『何か』を見つけるのがお前の仕事だろって?あー、聞こえません。突発性難聴です
えっと、なんでしたっけ…もう!先生が茶々入れるから段取り忘れちゃったじゃないですか!!
そう!!小説家になるのは簡単になったけど、そんなに簡単にいかないってことですよ!!
もし、私の話を聞いて「あー、小説家になるのやっぱ止めようかなー」って思っているあなたへ
それでも小説家になりたいあなたへ
ぴっかぴかの一番星に成れる可能性を持つあなたへ
星屑で終わりたくない、まだ諦めたくないあなたへ
読者を惹きつける『何か』を掴む切っ掛けさえ手に入らないあなたへ
もし、
もしもですよ、
その『何か』に変わる可能性を持つ素材を作ってくれる人が居たとしたら
あなたは その人を利用してでも 小説家になりたいですか?
申し遅れました。
私の名前は「縁樹 フミ華」(えんじゅ ふみか)
とある出版社の編集者をやっています
この物語は、小説家になれる切っ掛けを作ることを生業としている
『プレゼンター』と呼ばれる職業の日常を記した小説、のような何かです
読んでくれた人たちの人生を、一秒でも楽しさで削ることが出来ますように…