良くも悪くも変わらない日々
インフルエンザにかかってしまい投稿が遅れました。
「少年は夢日記をつけ始めてから放課後に武田の家だけでなく図書館に通うようになりました。
その理由として、少年は夢の中で家族とあのテーマパークで遊びたかったため、子供向けの親子が仲良く遊ぶ絵本を見てイメージを広げたかったからです。
絵本の中で仲良く遊ぶ親子、それは紙に描かれた絵とわかっていても少年の心の中に響くものがありました。
この時もまだ少年の両親の仲は変わっていませんでした。
ある日少年は学校帰りに武田の部屋に寄って、机の上にある夢日記を開きました。
4月20日
日記を書き始めて2カ月が経過した。
今日も夢を見れなかった。
夢を見ている時は眠りが浅いというから最近仕事に疲れて深く眠ってしまっているのだろうか?
果たして俺には一体何が足りないのだろうか?
少年は武田に問う
『最近夢見れてないの?』
武田は困ったような表情を見せ答える
『ああそうなんだ。最近は全く。』
すると少年があることを言う
『夢を見たい時は寝る前に布団で夢を見たいって強く願うんだよ。』
武田は夢という詳しく解明されてないものを自らの意志で見ようという無謀な行いをしている事は重々自覚していたので少年の言った事を軽く受け流さず、心にしまい込んだ。
そして武田は話題を変える為少年に話しかける
『もう小学6年生か、思い出旅行にはあのテーマパークに行けるんじゃないか?きっと楽しいぞ。』
少年は目を輝かせて言った
『本当!?だったらいーなー。』
少年はその日はご機嫌な状態で就寝した。
日が昇り
少年は目を覚ますと洗面台に行って顔を洗った。
そして布団の近くの机の上に乗ったノートを開き、鉛筆を持ち手を動かす。
4月21日
今日の夢は学校に遅刻する夢だった。
遅刻なんて滅多にしないから夢だとわかっていたけど焦った。
けど不思議なことにお母さんが車で送ってくれた。
ここは歩いて行ける距離だから走って行かされると思ったけど違かった。
夢の中だけど少しだけ仲の良い家族に近づけたと思う。
少年は朝飯を食べるためにテーブルに向かう。
時計を見上げるがいつも通りの時間だ、遅刻はしていない。
どうやら正夢ではなかったようだ。
少年は安堵した。」
次回から激動です。