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共通 2章 愛か戦か


大会に参加したが優勝はできず参加賞の1000QW(コエマドゲルポ)を二人で分け500QWを貰った。

しかし今月の税金50万QWにはほど遠い。


「浮かない顔をしているねレライ」


なんだか知っているチャラ男に声をかけられた。


「貴方はたしかラヴァールだったかしら」


この前の合コンでは馴れ馴れしく寄ってきたマージルクス星の男。

マージルクスの星民は男女問わずヴィサナス人に弱いって聞くのよね。

大昔の神話から刷り込みレベルで好きになりやすいらしい。


「おぼえていてくれて嬉しいよ」

「貴方の女好きそうな雰囲気にはヴィサナス人もびっくりだし、顔はいいから憶えていたわ」


マージルクス人は戦が強く美男が多い。これはマージルクスの神がそうだったからでもある。


「あ、ヴィサナス人ってまず顔を見るってうわさは本当だったんだ」


ラヴァールは笑っているが、本心ではないはずだ。


◆嫌われるだろうか?

〔いやだ〕

〔かまわない〕


「噂はともかく合コンでは顔くらいしか見ないでしょ。本気で誉めたつもりだけど気にさわったならごめんなさい」


ヴィサナス人以外は顔だけしか見ていないと言われたら嫌なのだろうし。


「そっか、ヴィサナス人に認められるくらいってことは喜んでいいんだよね」

「ずいぶんと自信ない言い方するのね。貴方モテるんでしょ?」


「優男は自星でウケが悪いから。男からはお前モテるんだろって妬まれるし」

「ふーん」


ウィラネス人は豪華さ、プルテノでは貯金額、マキュスでは知恵、マージルクスでは力、ラブラクアでは愛情、ジュプスでは寛大さ、ヴィサナスでは美。


それぞれの星で民に求めるものは違う。ヴィサナス人同士で誰が一番美しいかをモメたりはほとんどしない。

一番美しいとされるのは20の誕生日に査定されハビスナになった者だけだ。


「ところで君はなにか悩んでいるのかな?」

「まあ、お金を稼ぐ方法がわからないから」

「君はたしか貴族だったね。税金のある星での屋敷持ちは維持費も大変だろうね」


マージルクスには税金がないというが噂は本当だったらしい。


「税金を払わなくていいなんて羨ましいわ」

「その分、国から金は出ないし産まれた日に皆借金を背負ってるから決まった分の納金はするけどね」


大昔は女が腹で子を成育して産んでいたらしいが、近代化が進み野生の動物的なものは淘汰される。

ミーゲンヴェルド界では2000光年前から男女両方が戦に出る国では大半がマシンによる生誕が取り入れられた。


それが長く続いて体内子を成育する機能もなくなり男女の筋力や考え方に格差がなくなるように進化した。

王侯貴族、一般家庭でもマシンが主流になりこうしたことで人は誕生による穢れにはまみれず罪無き子になった。


また、金がまったくない奴隷階級はチイユ星に行き、自らの身体で子を育成できる用に肉体を改造して子が成長したら一緒に雇い主に使えるようになるという。


「ギルドに行ったらどうだろう。ヴィサナス人に戦闘は種族的にきついけど他のジャンルの仕事もあるし」


マージルクスはギルドでモンスター退治をするから誕生数は多いが平均寿命が短く人工の減りも早いらしい。

マシンが作動するのは一年に一度で、それまで人がまばらになるくらいだ。


「魔法の使えない私でもできることってある?」

「そりゃあ、マージルクス人だって炎魔法は使うけど大体武器だし」


◆ギルドにいこうかな?

→〔いく〕“ラヴァールフラグ+1&金+1万QW”

〔いかない〕

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