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理想の魔法道具を作ろう!

まだルーベンス国が平和だった頃。


前世の知識を得てから3ヶ月たった。

この半年は魔法の基礎を叩き込んだ。

法則とか、属性とかまぁいろいろだ。


そして、かねてから作りたいと思っていたものの作成に取りかかろうと思う。

前世で私はマンガや小説などが大好きで、映画化されたものも全部観て、気に入ればDVDも集めたりしていた。

魔法といったら真っ先に「生き残った男の子」が主人公の世界的に有名な物語を思い浮かべた。

その中で出ていた空間魔法?のが使われて、見た目は普通のテントでも中がトイレ・バス完備の○LDKのテントと、普通のカバンでも何でも収納できる四次元ポケットみたいなカバンの2つを作りたいと思っていた。

両方とも防災グッズに役立つと思って。


とにかく、まずは何でも収納できる四次元ポケットみたいなカバンを作ろうと思う。

が、思い出した。

今の私は3歳児で、カバンを作っても将来使えないと。

そこでカバンではなくて、宝石を媒介にして空間に保存するというようなことだできないかと考えた。

ちょっと大人っぽいネックレスなら紐を変えて調節すれば半永久的に使えるし。

イメージは異世界に召喚された3人の魔法少女達のグローブだ‼


ということで、母上様に説明し3歳から半永久的に使えるような宝石のついたネックレスをもらえないか聞いてみた。

だって、母上様はすっごくセンスがいいのだ。

家族全員が母上様がスタイリングしているぐらいだ。

…時々着せ替え人形状態になるけどね。


母上様は微笑みながら、どれでも好きなものを持っていって良いと言ってくれた。

ルビーやダイヤモンド、様々な宝石のついたネックレスの前で、悩んでいると

「レイラは青系の色が似合うわ」

とアドバイスをくれた。

「あおですか?」

「ええ。紋章色も青だし、私にとって青は安らぎと癒しの色。レイラは私の安らぎと癒しですもの。だからこれかこれが良いと思うわ。」

母上様が持っていたのはサファイアの濃紺のネックレスと一見オーロラ見たいなふしぎな石のネックレスだった。

一目見たときからそのふしぎな石から目が離せなくなっていると母上様が

「こちらに決まりね」

と笑いながら言った。

そんなに分かりやすかったかと恥ずかしくなりながら改めてそのネックレスを見た。

「真ん中の大きい石がブルームーンストーンといって、月の神秘の力を宿していると言われているの。見ていると月を見てるみたいに安らぐし、癒されるでしょう?レイラにぴったりね。」

とオーロラ見たいな石について教えてくれた。

私が母上様の安らぎと癒しなんて、そんな大層なものではと恥ずかしくもあり、とても嬉しかった。


母上様に御礼を言い、部屋に戻る。

まずは練習用に私の持っているネックレスに魔法をかけてみた。

実はこの世界には四次元ポケットみたいなカバンがあるのだが、旅行用のカバンとかにしかかけられていない。

魔法自体はあるためそれを基盤にして改良を行い、練習用のネックレスに使用した。

1回目はネックレスの宝石が木っ端微塵になった。

2回目は宝石が溶けた。

3回目は宝石が発火し部屋が火事になりかけた。

家族やみんなに怒られ、魔法研究専門の部屋で研究者と共に開発することを義務付けられた。

それからはスムーズだった。

4回目は小さいハンドバック程度の収納が可能になった。

やっぱり人は一人ではなく何人かで研究する方が早くて、勉強になると痛感した。

私のイメージは本棚みたいに段を分けて、1番下にテント、2番目に非常食、3番目に防災グッズ、4番目に楽器、5番目に宝物を収納したいと思っている。


結論から言うと出来た。

ただ、25回の失敗と1ヶ月の時間と引き換えに。

成功したとき、研究所の人達とお祭り騒ぎになり怒られたが。

出来た魔法を母上様に貰ったネックレスにかけ、早速いろいろ収納した。

テントもだ。

収納ネックレスの次にテントを作ろうと思っていたら、別の班が興味をもってくれて、私が収納ネックレスに掛かりきりの時に作ってくれたのだ。

私のテントは見た目は水色のよくある三角テントだが、中に入ると高級感ある内装の4LDKで、階段があって日本のちょっと大きめの一軒家みたいな感じになっている。

大満足で御礼を言い、テントの中にも防災グッズを置いたり、お気に入りのふわふわのくまのぬいぐるみを置いたりと好きなようにカスタマイズした。


私は知らなかったが収納ネックレスとテントは後日商品化し、城下町や同盟国に輸出され、結構儲かったらしい。


私は研究所に自由に出入り出来るようになり、みんなと色々な便利道具を作るのだが、それはまた今度。


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