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ゴリ押しの映画

ゴリ押しの映画ってなんだろう?

同僚の池田は気が利く人で、自宅まで送っていってくれた。

「ありがとう。おやすみなさい、また明日」

互いに別れの挨拶を告げてから、彼はすぐに帰っていった。

部屋に入って楽なネマキに着替えてからテレビのスイッチを付ける。

録画したものはほとんど、映画ばかり。

今はそれを見ている時間がないのでパスした。

でもその時ふと思い出したことがあった。

『この映画すごくおもしろいんだよ!冴えない女が華やかな女になるっていう話で…とにかく本当に、絶対に見た方が良いからさ』

そう熱く池田がすすめてきたので気になって録ってはみたのだが、なかなか見る機会がない。

明後日、土曜日にでも見ようかということで風呂場へと向かった。


変な夢をみていた。

『お前みたいにイイ女どこにもいやしないさ!···一回でいいんだ。抱かせてくれないか』

バイク乗りだか、トラックの運転手だか、いかついレザージャケットを着た男が一人、女の素足をさすっている。

『フン。アンタなんかに抱いてもらいたくないね。アタシを誰だと思ってるの?…ナオミよナオミ。』

ナオミと名乗った女はおっくうそうに男の手を蹴っ飛ばした。

男はそれでも懲りずに手を伸ばそうとする。

夢をみている自分は二人の顔をはっきりと確認することができない。

『…オレは今までにナオミという名前の女に山ほど会ったことがある。それにみんなどういう女だったかはっきり覚えているんだよ』

『きっとアタシはその中で一番最悪な女だわ。そんな女をアンタは抱けるの?』

そこでようやく女の顔を確認することができた。

ー自分と瓜二つな顔

それには少し驚かされた。

相手の男は池田になんとなく似ているが、男も女も外国人の風貌をしている。

洋画の見すぎで自分達を登場人物にでもでっちあげてしまったのかもしれない。

これはただの夢だ、と思いながら眠り続けた。

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