日常生活
自分洋画大好きです。
もちろん邦画も。
色んなストレスでいっぱいいっぱいになっちゃって、何も感じなくなってしまった。
というのが自分の正直な気持ち。
別に何ともない。
周りの人から指摘されてやっと気付いた。
『私って頑張り過ぎなんだ』
だったら…自分へのご褒美を与えてもいいかなって。
ひとりバカンスにでも行ってしまおうか?
いや、私にはそれ以外にもやるべきことがある。
でも、一度くらい良いじゃない!
ああどうしたらいいのだろうか…
そう優柔不断な私の背中を押してくれる出来事が、ある日起こったのだった。
***
「おわった~!ふああ、眠い眠い…」
残業を終えた達成感と共に眠さが襲ってきた。
誰もいない真っ暗闇でポツンとただひとり。孤独。
それが嫌なのに自分は責任感が強いというか、頼まれた仕事はあらかた引き受けてしまう。
今何時だろうと思って腕時計を覗いた。
『げ、11時半だ。帰ってお風呂入ってたら全然寝れないじゃん』
ひとりブツブツ言いながら帰りの支度を始めたのだった。
そんな時いきなりフロアの明かりが、パッとついた。
反射的にスイッチの方を振り返ってみるが、誰もいない。
お化けが出たかと思ってびくびくしながら声を発した。
「誰か…いるんですか?」
応答はないが、パサッと紙が落ちる音がした。
音のした方に振り向こうとすると肩をがっしり掴まれた。
ひぃと力なく声を出すが、びっくりして後ろを向くことすらできない。
すると陽気な人の声が頭上から聞こえてきた。
「おい、尾崎。まだいたのか?」
その声の主は悪びれもせず、ニカッと爽やかに笑ってみせた。
驚かせやがって、この野郎と心の中で言ってからおだやかな表情をしてみせた。
「もう驚かせないでくださいよ!池田さん。すごいびっくりした…」
「あはは!悪ぃ悪ぃ。一緒に帰ろうと思ってさ。」
一瞬イラッときた私だったが、自分のことを気遣ってくれる優しさには嬉しく思った。
「…ありがとうございます。一緒に帰ってくれると心強いです」
そしてようやく12時ちょっと前に電車に乗ることができたのだった。