【創作あるある】溶けた傑作小説。
「これはスゴイ話を思いついたぞ!」
散歩中に思いつく傑作。
歩きながらだと、次々と話の展開も閃き「俺ってもしかして天才?」などと勘違いすることも、しばしば。
筆者は歩くのが大好きな人間。散歩ともなると2~3時間は歩き倒す。だいたい脳が絶好調モードに入るのが、歩き始めて30~40分あたり。この時間帯はまさに「マジックタイム」で無敵感がすごい。だが、問題はここからだ。
少しずつ疲れが出始め、モデルウォークから、ちょっと姿勢が良いだけのおじさんに。そこからは「さっき思いついたことを忘れないタイム」へと突入し、反芻に終始する。しかし、散歩はまだまだ続く。歩くのが好きだから。途中の買い物以外では、立ち止まることすら、ほぼしない。
そしてクタクタになって、家につき、PCの前へ。
うん、書けるわけないわな。
なんか、重要なエッセンスが全部溶けてしもてるやん。
―― こんな悲劇が、いったい何度あっただろうか。
最高の姿勢で、最高のテンポで歩けている時の脳の素晴らしさ。これを家でも再現するには、やはりルームランナーが必要か?
そこそこ身長もある筆者が、キビキビ大股で歩けるサイズのルームランナーってどんなサイズで、どこに置くよ。チラっと調べたら20~30万はしそうだな。
うん、やっぱり外を歩くことにします。
けど、外だと30~40分での切り上げは無理。
うーん、ジレンマだ。
この悲しみをヒントに書いたのが、
短編『作者未詳』―― この作品の<作者>は誰だ?(n7968kj)。
この作品は、家だけで書いたものなので、傑作とは言い難い。だが、いずれはリメイクし、傑作に変えたいな。そんな素材かどうかは知らんけど。